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源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸

源氏物語&古典をはじめ、日常の生活に雅とユーモアと笑顔を贈ります🎁

百人一首💠

🍁能因法師(69番)🍂嵐吹く みむろの山の もみぢ葉は 龍田の川の 錦なりけり

能因法師(69番)後拾遺集 秋・366 嵐吹く みむろの山の もみぢ葉は 龍田の川の 錦なりけり 〜激しい風によって 吹き散らされた三室の山のもみじ葉は、 やがて竜田の川に散り、 水面を錦織の布のように 鮮やかに彩っているよ 能因法師 のういんほうし (988…

【三条院 】(68番)🌙心にも あらでうき世に ながらへば 恋しかるべき 夜半の月かな

【三条院 】(68番)後拾遺集 雑1・860 心にも あらでうき世に ながらへば 恋しかるべき 夜半の月かな 〜自分の本心に反して、 思うままにならないつらい世の中。 生き永らえていたならば、 その時はきっと恋しく思い出すに違いない。 今夜のこの美しい月の…

【周防内侍 】(67番)🌹春の夜の 夢ばかりなる 手枕に かひなくたたむ 名こそをしけれ

【周防内侍 】(67番)千載集 雑・961 春の夜の 夢ばかりなる 手枕に かひなくたたむ 名こそをしけれ 春の夜のはかない夢のように、 あなたの腕を枕にしたりして、 それでつまらない噂が 立つことにでもなれば、 それがまことに残念なのです。 周防内侍 すお…

💠前大僧正行尊 66番 もろともに あはれと思へ山桜 花よりほかに 知る人もなし🌸

前大僧正行尊 66番 金葉集』雑・556 もろともに あはれと思へ山桜 花よりほかに 知る人もなし 〜私がお前に親しみを感じるように、お前も一緒に私のことを 懐かしく思っておくれ。 山桜よ。お前以外に私の心を 本当に知ってくれるものは いないのだから。 前…

相模(65番) 💠恨みわび ほさぬ袖だに あるものを 恋に朽ちなむ 名こそ惜しけれ

相模(65番)後拾遺集 恋・815 恨みわび ほさぬ袖だに あるものを 恋に朽ちなむ 名こそ惜しけれ 〜つれない人を恨み悲しんで流す涙で、 乾くときもないこの袖さえ 朽ちずに残っているのに、 恋の噂で朽ちてしまう私の名が 惜しいことです。 相模 さがみ (99…

🌿権中納言定頼(64番) 🍃朝ぼらけ 宇治の川霧 たえだえに あらはれわたる瀬々の網代木

権中納言定頼(64番)千載集 冬・419 朝ぼらけ 宇治の川霧 たえだえに あらはれわたる瀬々の網代木 〜朝、だんだんと明るくなってくる頃、 宇治川に立ち込めた川霧が とぎれとぎれに晴れていき その霧の間から、しだいに現れてくる あちらこちらの川瀬に仕掛…

左京大夫道雅(63番) 🍃今はただ 思ひ絶えなむ とばかりを 人づてならで 言ふよしもがな

左京大夫道雅(63番) 後拾遺集 恋・750 今はただ 思ひ絶えなむ とばかりを 人づてならで 言ふよしもがな 〜今となっては、 あなたへの想いをあきらめてしまおう ということだけを、 人づてにではなく言う方法が あってほしいものだ。 藤原道雅 ふじわらのみ…

🌿清少納言(62番) 🍃夜をこめて 鳥の空音は 謀るとも よに逢坂の 関は許さじ

清少納言(62番) 後拾遺集 雑・940 夜をこめて 鳥の空音は 謀るとも よに逢坂の 関は許さじ 〜夜がまだ明けないうちに、 鶏の鳴き真似をして人をだまそうとしても、 函谷関(かんこくかん)ならともかく、 この逢坂の関は決して許しませんよ。 (だまそうと…

小式部内侍(60番) 大江山 いく野の道の 遠ければまだふみもみず 天の橋立🌼

小式部内侍(60番)金葉集 雑上・550 大江山 いく野の道の 遠ければまだふみもみず 天の橋立 〜大江山を越え、 生野を通る丹後への道は遠すぎて、 まだ天橋立の地を踏んだこともありません。 母からの手紙も見てはいませんよ。 小式部内侍 こしきぶのないし …

伊勢大輔(61番) 🌸いにしへの 奈良の都の 八重桜 けふ九重に にほひぬるかな

伊勢大輔(61番)詞花集 春・29 いにしへの 奈良の都の 八重桜 けふ九重に にほひぬるかな 〜いにしえの昔の、 奈良の都の八重桜が、 今日は九重の宮中で、 ひときわ美しく 咲き誇っております。 伊勢大輔 いせのたいふ いせのおおすけ(生没年未詳) 大中臣…

赤染衛門(59番)やすらはで 寝なましものを 小夜更けて 傾くまでの 月を見しかな

赤染衛門(59番)後拾遺集 恋・680 やすらはで 寝なましものを 小夜更けて 傾くまでの 月を見しかな 〜貴方がおいでになる気配がなければ ためらわずに寝てしまいましたものを。 あなたをお待ちしていたばかりに 西の空に沈んでいく月までも 見てしまいまし…

🌿大弐三位(58番) 有馬山 猪名の笹原 風吹けば いでそよ人を 忘れやはする🍃

大弐三位(58番)後拾遺集 恋二・709 有馬山 猪名の笹原 風吹けば いでそよ人を 忘れやはする 〜有馬山の近くの猪名(いな)にある、 笹原に生える笹の葉が そよそよと音をたてる。 まったく、そよ(そうですよ) どうしてあなたのことを 忘れたりするもので…

🌸紫式部(57番)めぐり逢ひて 見しやそれとも わかぬ間に 雲がくれにし 夜半の月かな

紫式部(57番)新古今集 雑上・1499 めぐり逢ひて 見しやそれとも わかぬ間に 雲がくれにし 夜半の月かな 〜久々に再会できたと思ったのに、 それが幼馴染の貴女なのかどうか 雲に隠れる夜中の月みたいに、 はっきり分からないうちに 帰ってしまったよ。 紫…

🌹和泉式部(56番) あらざらむ この世のほかの 思ひ出に いまひとたびの 逢ふこともがな

和泉式部(56番)後拾遺集 恋・763 あらざらむ この世のほかの 思ひ出に いまひとたびの 逢ふこともがな 〜私はもうすぐ死んでしまうことでしょう。 私のあの世への思い出になるように、 せめてもう一度なりとも あなたにお会いしたいのです。 和泉式部 い…

💠大納言公任(55番)🌿滝の音は 絶えて久しく なりぬれど 名こそ流れて なほ聞こえけれ

大納言公任(55番) 千載集 雑上・1035 滝の音は 絶えて久しく なりぬれど 名こそ流れて なほ聞こえけれ 〜滝の流れる水音は、 聞こえなくなってから もうずいぶんになるけれども、 その名声だけは、 今なお聞こえていることだよ。 大納言公任 だいなごんき…

🌸儀同三司母(54番) 忘れじの 行末までは かたければ  今日を限りの 命ともがな

儀同三司母(54番)新古今集 恋・1149 忘れじの 行末までは かたければ 今日を限りの 命ともがな 〜いつまでも忘れまいとすることは、遠い将来まではとても難しいものです。 いっそのこと、 今日をかぎりに 命が尽きてしまえばいいのに。 儀同三司母 ぎどう…

🌹右大将道綱母(53番)嘆きつつ 独り寝る夜の 明くる間は  いかに久しき ものとかは知る

右大将道綱母(53番) 拾遺集 恋四・912 嘆きつつ 独り寝る夜の 明くる間は いかに久しき ものとかは知る 〜会いに来てくれない貴方のことを 嘆きながら、 一人で過ごす夜明けまでの時間が どれだけ長いものか、 あなたはご存知ですか? 右大将道綱母 うだい…

藤原道信(52番) 明けぬれば 暮るるものとは 知りながら なほ恨めしき あさぼらけかな🌄

藤原道信(52番) 後拾遺集 恋二・672 明けぬれば 暮るるものとは 知りながら なほ恨めしき あさぼらけかな 〜夜が明けてしまうと、 また日が暮れて夜になる。 いずれ再び会えるとは分かっているのです。 それでもなお恨めしい夜明けです。 藤原道信 ふじわ…

💠藤原実方(51番)かくとだに えやはいぶきの さしも草  さしも知らじな 燃ゆる思ひを🌿

藤原実方(51番) 後拾遺集 恋一・612 かくとだに えやはいぶきの さしも草 さしも知らじな 燃ゆる思ひを 〜こんなに恋い慕っているということだけでも あなたに伝えたいのですが、 伝えられない。 あなたは知らないでしょう。 伊吹山のさしも草のように 燃…

🌼藤原義孝(50番) 君がため 惜しからざりし 命さへ ながくもがなと 思ひけるかな

藤原義孝(50番) 後拾遺集 恋二・669 君がため 惜しからざりし 命さへ ながくもがなと 思ひけるかな 〜貴方に逢う為ならば 惜しくないと思っていたこの命までも、 お逢いできた今となっては 長くあって欲しいと思うようになりました。 藤原義孝 ふじわらの…

💠大中臣能宣(49番)みかきもり 衛士のたく火の 夜はもえ 昼は消えつつ 物をこそ思へ

大中臣能宣(49番)詞花集 恋上・225 〜 みかきもり 衛士のたく火の 夜はもえ 昼は消えつつ 物をこそ思へ 禁中の御垣を守る衛士のかがり火は、 夜は赤々と燃えているが、昼間は消える。 まるで、(夜は情熱に燃え、昼間は思い悩んでいる) わたしの恋の苦しみ…

🍃源重之(48番)風をいたみ 岩うつ波の おのれのみくだけて物を 思ふころかな

源重之(48番)詞花集 恋上・211 風をいたみ 岩うつ波の おのれのみくだけて物を 思ふころかな 〜風がとても強いので、 岩に打ちつける波に 自分ばかりが砕け散ってしまうように、 (あなたがとてもつれないので) わたしの心は (恋に悩み) 砕け散るばかりの…

🍂恵慶法師(47番) 八重むぐら しげれる宿の さびしきに 人こそ見えね 秋は来にけり

恵慶法師(47番)拾遺集 秋・140 八重むぐら しげれる宿の さびしきに 人こそ見えね 秋は来にけり 〜つる草が何重にも重なって 生い茂っている荒れ寂れた家。 訪れる人は誰もいないが、 それでも秋はやってくるのだなあ。 恵慶法師 えぎょうほうし (生没…

🌊曽禰好忠(46番) 由良のとを わたる舟人 かぢを絶え ゆくへも知らぬ 恋のみちかな🌼

曽禰好忠(46番)新古今集 恋・1071 由良のとを わたる舟人 かぢを絶え ゆくへも知らぬ 恋のみちかな 〜由良川の(流れが速い)河口の瀬戸を 渡る船頭が、 楫(かじ)をなくして 行く先も決まらぬまま漂っているように わたしの恋のなりゆきも どのようにな…

💠謙徳公(45番) 哀れとも いふべき人は 思ほえで 身のいたづらに なりぬべきかな🌿

謙徳公(45番)拾遺集 恋五・950 哀れとも いふべき人は 思ほえで 身のいたづらに なりぬべきかな 〜私を哀れだと同情を向けてくれそうな人も 今はいるようには思えません。 (このままあなたを恋しながら) 自分の身がむなしく消えていく日を、 どうすること…

💠中納言朝忠(44番)🍃逢ふことの 絶えてしなくは なかなかに 人をも身をも 恨みざらまし

中納言朝忠(44番)拾遺集 恋一・678 逢ふことの 絶えてしなくは なかなかに 人をも身をも 恨みざらまし 〜もし逢うことが絶対にないのならば、 あの人のつれなさも、 我が身の辛い運命も 恨むことはしないだろうに。 藤原朝忠 ふじわらのあさただ (910…

💠権中納言敦忠💠(43番)逢ひ見ての 後の心に くらぶれば昔は物を 思はざりけり🌼

権中納言敦忠(43番)拾遺集 恋二・710 逢ひ見ての 後の心に くらぶれば昔は物を 思はざりけり 〜貴方に逢ってからの 今の苦しい恋心にくらべると、 逢いたいと思っていた 昔の恋心の苦しみなどは、 何も物思いなどしなかったも 同じようなものです。 藤原…

🌊清原元輔(42番) 契りきな かたみに袖を しぼりつつ末の松山 波こさじとは🌊

清原元輔(42番)後拾遺集 恋四・770 契りきな かたみに袖を しぼりつつ末の松山 波こさじとは 〜かたく約束を交わしましたね。 互いに涙で濡れた袖をしぼりながら。 波が あの末の松山を 決して越すことがないように、 わたし達二人の愛も 決して変わりはし…

壬生忠見(41番)恋すてふ(ちょう)わが名はまだき 立ちにけり 人知れずこそ 思ひそめしか

壬生忠見(41番) 拾遺集 恋一・621 恋すてふ(ちょう)わが名はまだき 立ちにけり 人知れずこそ 思ひそめしか 〜「恋をしている」という私の噂が もう立ってしまった。 誰にも知られないように、 心ひそかに思いはじめたばかりなのに。 壬生忠見 みぶの…

平兼盛(40番) 忍ぶれど 色に出でにけり わが恋は物や思ふと 人の問ふまで💐

平兼盛(40番)拾遺集恋一・622 忍ぶれど 色に出でにけり わが恋は物や思ふと 人の問ふまで 〜人に知られまいと恋しい思いを隠していたのに、 とうとう隠し切れずに顔色に出てしまった。 何か物思いをしているのではと、 人が尋ねるほどまでに…。 平 兼盛 …