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源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸

源氏物語&古典をはじめ、日常の生活に雅とユーモアと笑顔を贈ります🎁

2023-08-01から1ヶ月間の記事一覧

【源氏物語503 第15帖 蓬生3】常陸宮家の女房の嘆き‥貧しい暮らしから源氏の保護が加わって人並みの暮らしを知ったからこそ、今がいっそう辛く感じる。

古くからいた女房たちなどは、 「ほんとうに運の悪い方ですよ。 思いがけなく神か仏の出現なすったような親切をお見せになる方ができて、 人というものはどこに幸運があるかわからないなどと、 私たちはありがたく思ったのですがね、 人生というものは移り変…

【源氏物語502 第15帖 蓬生2】源氏の庇護で幸福であった末摘花の姫君も、源氏が須磨 明石に旅立ってからは忘れられ、底なしの貧しい身の上になった。

常陸《ひたち》の宮の末摘花《すえつむはな》は、 父君がおかくれになってから、 だれも保護する人のない心細い境遇であったのを、 思いがけず生じた源氏との関係から、 それ以来物質的に補助されることになって、 源氏の富からいえば物の数でもない情けを …

【源氏物語501 第15帖 蓬生1】真実悲しい境遇に落ちた人というのは、源氏が京を出発した際のことも 無視して行かれた恋人たちがそれであった。

源氏が須磨《すま》、明石《あかし》に 漂泊《さすら》っていたころは、 京のほうにも悲しく思い暮らす人の多数にあった中でも、 しかとした立場を持っている人は、苦しい一面はあっても、 たとえば二条の夫人などは、 源氏が旅での生活の様子もかなりくわし…

🌿源氏物語 第15帖 蓬生(よもぎう)〜光源氏が須磨へ蟄居してから帰京後までの話。

光源氏が須磨へ蟄居してから帰京後までの話。 源氏が都を追われ、後見を失った末摘花の生活は困窮を極めていた。 邸は荒れ果てて召使たちも去り、 受領の北の方となっている叔母が姫を娘の女房に迎えようとするが、 末摘花は応じない。 やがて源氏が帰京した…

空蝉は夫の任地に立つ【源氏物語 56 第4帖 夕顔22 完】空蝉は夫と共に四国に旅立つことになった。源氏は多くの選別と共に空蝉の抜け殻といった夏の衣を返した

伊予介《いよのすけ》が十月の初めに四国へ立つことになった。 細君をつれて行くことになっていたから、 普通の場合よりも多くの餞別《せんべつ》品が源氏から贈られた。 またそのほかにも秘密な贈り物があった。 ついでに空蝉《うつせみ》の脱殻《ぬけがら…

夕顔の法要に心を尽くす【源氏物語 55 第4帖21】何も知らず心配する夕顔の家人。源氏は妖怪の女の夢を見る。

源氏は夕顔の四十九日の法要を そっと叡山《えいざん》の法華堂《ほっけどう》で 行なわせることにした。 それはかなり大層なもので、 上流の家の法会《ほうえ》としてあるべきものは 皆用意させたのである。 寺へ納める故人の服も新調したし寄進のものも大…

空蝉と軒端荻に手紙を出す源氏【源氏物語 54 第5帖 夕顔20】 伊予に同行する空蝉は源氏に便りを出す📨 源氏はどちらにも心惹かれる

今も伊予介の家の小君は 時々源氏の所へ行ったが、 以前のように源氏から手紙を託されて来るようなことがなかった。 自分の冷淡さに懲りておしまいになったのかと思って、 空蝉《うつせみ》は心苦しかったが、 源氏の病気をしていることを聞いた時にはさすが…

夕顔と頭中将との姫君を引き取ることを望む源氏【源氏物語53 第4帖 夕顔19】夕顔の思い出を話す右近。 砧の音さえ恋しく思う源氏

小さい子を一人 行方不明にしたと言って 中将が憂鬱《ゆううつ》になっていたが、 そんな小さい人があったのか」 と問うてみた。 「さようでございます。一昨年の春お生まれになりました。 お嬢様で、とてもおかわいらしい方でございます」 「で、その子はど…

重態の源氏の回復【源氏物語 52 第4帖 夕顔18】左大臣の世話、さまざまな医療に祈祷のおかげか源氏は回復。右近から 内気で優しい夕顔の素顔を聞く

左大臣も徹底的に世話をした。 大臣自身が二条の院を見舞わない日もないのである。 そしていろいろな医療や祈祷《きとう》をしたせいでか、 二十日ほど重態だったあとに余病も起こらないで、 源氏の病気は次第に回復していくように見えた。 行触《ゆきぶ》れ…

夕顔を失い 悲しみのあまり落馬する源氏【源氏物語 51 第4帖 夕顔17】 床に臥し衰弱。帝のご心痛をもったいなく思う。

「もう明け方に近いころだと思われます。 早くお帰りにならなければいけません」 惟光《これみつ》がこう促すので、源氏は顧みばかりがされて、 胸も悲しみにふさがらせたまま帰途についた。 露の多い路《みち》に厚い朝霧が立っていて、 このままこの世でな…

【源氏物語500 第14帖 澪標74 完】中納言の姫君は弘徽殿の女御として入内。入道の宮は、前斎宮の入内の件を御自身の意志として宮家へお申し入れになった。

中納言(源氏の親友、葵上の兄)の姫君は、 弘徽殿《こきでん》の女御《にょご》と呼ばれていた。 太政大臣の猶子《ゆうし》になっていて、 その一族がすばらしい背景を作っているはなやかな後宮人であった。 陛下もよいお遊び相手のように思召された。 「兵…

【源氏物語499 第14帖 澪標73 】斎宮の宮をしれっと二条院にお迎えし、自邸から入内を考える源氏。紫の上は、喜んで準備をしていた。

のちにはまた何事も素知らぬ顔で二条の院へ斎宮を迎えて、 入内は自邸からおさせしようという気にも源氏はなった。 夫人にその考えを言って、 「あなたのいい友だちになると思う。 仲よくして暮らすのに似合わしい二人だと思う」 と語ったので、 女王《にょ…

【源氏物語498 第14帖 澪標72】斎宮を冷泉帝の後宮にあげることを入道の宮(藤壺)は賛成し、宮の仰せが下ったことにし 源氏が賛意を表したということにした。

「非常によいことを考えてくださいました。 院もそんなに御熱心でいらっしゃることは、 お気の毒なようで、 済まないことかもしれませんが、 お母様の御遺言であったからということにして、 何もお知りにならない顔で御所へお上げになればよろしいでしょう。…

【源氏物語497 第14帖 澪標 71】源氏は、斎宮の宮を冷泉帝の女御にと考える。それについて藤壺の入道の宮に口添えをお願いする。

「お母様の御息所はきわめて聡明な人だったのですが、 私の若気のあやまちから浮き名を流させることになりました上、 私は一生恨めしい者と思われることになったのですが、 私は心苦しく思っているのでございます。 私は許されることなしにその人を死なせて…

【源氏物語496 第14帖 澪標70】源氏は、朱雀院に申し訳ないと思いつつも、宮中にお入れする事を入道の宮(藤壺)に申しあげた。

源氏はこの話を聞いて、 院が望んでおいでになる方を横取りのようにして 宮中へお入れすることは済まないと思ったが、 宮の御様子がいかにも美しく可憐《かれん》で、 これを全然ほかの所へ渡してしまうことが残念な気になって、 入道の宮へ申し上げた。 こ…

【源氏物語495 第14帖 澪標69】朱雀院は、斎宮としてお下りになる日の大極殿の儀式以来、恋しく思われて 院の後宮へお入りなること望まれた。

院は宮が斎宮としてお下りになる日の 荘厳だった大極殿《だいごくでん》の儀式に、 この世の人とも思われぬ美貌を御覧になった時から、 恋しく思召されたのであって、 帰京後に、 「院の御所へ来て、私の妹の宮などと同じようにして暮らしては」 と宮のこと…

【源氏物語494 第14帖 澪標68】斎宮に求婚する男は多かったが、源氏が乳母達に親らしい注意をあたえていた。

女房たちを仲介にして求婚をする男は各階級に多かったが、 源氏は乳母《めのと》たちに、 「自分勝手なことをして問題を起こすようなことを宮様にしてはならない」 と親らしい注意を与えていたので、 源氏を不快がらせるようなことは慎まねばならぬと おのお…

一見チャラそうだけど実は貴公子達は漢🌊 刀伊の入寇で活躍した 藤原隆家に重なる 中将の気概✨

苦境の友を見舞う中将貴公子は意外と漢 〜罰を受けても悔やまぬと決心して 左大臣家の中将が源氏のもとに来た。 長く相見る時を得なかった二人は、 たまたま得た会合の最初にまず泣いた。 第12帖 須磨 源氏が日を暮らし侘《わ》びているころ、 須磨の謫居《…

【源氏物語493 第14帖 澪標67】片時離れることもない十幾年の御生活であった母君が、死の道だけはただ一人でおいでになったとお思いになることが、斎宮の尽きぬお悲しみであった。

同じく母といっても、宮と御息所は親一人子一人で、 片時離れることもない十幾年の御生活であった。 斎宮が母君とごいっしょに行かれることは あまり例のないことであったが、 しいてごいっしょにお誘いになったほどの母君が、 死の道だけはただ一人でおいで…

【源氏物語 492 第14帖 澪標66】六条邸は日がたつにしたがって寂しくなり、心細さがふえてくる上に、御息所の女房なども次第に下がって行く者が多くなった。

六条邸は日がたつにしたがって寂しくなり、 心細さがふえてくる上に、 御息所《みやすどころ》の女房なども 次第に下がって行く者が多くなって、 京もずっと下《しも》の六条で、 東に寄った京極通りに近いのであるから、 郊外ほどの寂しさがあって、 山寺の…

【源氏物語491 第14帖 澪標65】他の恋人たちの中に混じって劣る方でもないらしい宮のお顔を見たいと思う源氏。前斎宮の入内の希望は人には言わないほうがいいと思った。

自分の心に潜在している望みが実現されることがあっても、 他の恋人たちの中に 混じって劣る人ではないらしいこの人の顔を見たいものであると、 こんなことも思っている源氏であったから、 養父として打ちとけない人が聡明《そうめい》であったのであろう。 …

【源氏物語490 第14帖 澪標64】宮は非常に内気で 羞恥心がお強くて 異性に声を聞かせることは 思いもよらぬようにお考えであった。

「失礼ですが、お母様の代わりと思ってくだすって、 御遠慮のないおつきあいをくだすったら、 私の真心がわかっていただけたという気がするでしょう」 などと言うのであるが、 宮は非常に内気で羞恥《しゅうち》心がお強くて、 異性にほのかな声でも聞かせる…

【源氏物語489 第14帖 澪標63 】恋をささやくのではなく、前斎宮を自分の養女としてかしづくことにしよう。そして後宮にあげようと源氏は思った。

もう今は忌垣《いがき》の中の人でもなく、 保護者からも解放された一人の女性と見てよいのであるから、 恋人として思う心をささやいてよい時になったのであると、 こんなふうに思われるのと同時に、それはすべきでない、 おかわいそうであると思った。 御息…

【源氏物語488 第14帖 澪標62】斎宮の宮は、源氏に返事を書いた。おとなしい書風で応用で品のあるものであった。源氏は伊勢へお行きになった頃から、この方に興味を持っていたのである。

宮は返事を書きにくく思召したのであるが、 「われわれから御挨拶をいたしますのは失礼でございますから」 と女房たちがお責めするので、 灰色の紙の薫香《くんこう》のにおいを染ませた艶《えん》なのへ、 目だたぬような書き方にして、 消えがてに ふるぞ…

【源氏物語487 第14帖 澪標61】源氏は、斎宮の宮に 「降り乱れ ひまなき空に 亡き人の 天《あま》がけるらん 宿ぞ悲しき」 という手紙を送った。

雪が霙《みぞれ》となり、 また白く雪になるような荒日和《あれびより》に、 宮がどんなに寂しく思っておいでになるであろうと 想像をしながら源氏は使いを出した。 こういう天気の日にどういうお気持ちでいられますか。 降り乱れ ひまなき空に 亡き人の 天…

【源氏物語486 第14帖 澪標60】源氏は、昔を思いながら居間の御簾を下《お》ろしこめて精進の日を送り仏勤めをしていた。前斎宮へは始終見舞いの手紙を送っていた。

源氏は寂しい心を抱いて、 昔を思いながら居間の御簾《みす》を下《お》ろしこめて 精進の日を送り仏勤めをしていた。 前斎宮へは始終見舞いの手紙を送っていた。 宮のお悲しみが少し静まってきたころからは 御自身で返事もお書きになるようになった。 それ…

【源氏物語485 第14帖 澪標59】源氏は、六条御息所の葬儀を取り仕切った。非常に頼もしく 恨めしがっていた一家の方々の感情も解消されていった。

前の斎宮司の役人などで 親しく出入りしていた者などがわずかに来て 葬式の用意に奔走するにすぎない六条邸であった。 侍臣を送ったあとで源氏自身も葬家へ来た。 斎宮に弔詞を取り次がせると、 「ただ今は何事も悲しみのためにわかりませんので」 と女別当…

源氏物語484 第14帖 澪標58】娘の斎宮のことを頼むと言い残し、六条御息所は亡くなった。源氏は無常の人生が悲しまれて参内もせず引きこもっていて、御息所の葬儀の指図などをしていた。

「大事な御遺言を私にしてくださいましたことをうれしく存じます。 院の皇女がたはたくさんいらっしゃるのですが、 私と親しくしてくださいます方はあまりないのですから、 斎宮を 院が御自身の皇女の列に思召されましたとおりに私も思いまして、 兄弟として…

【源氏物語483 第14帖 澪標57】言葉をかけながら源氏が床を覗こうとするので、御息所は女房に別れの言葉を伝えさせた。

「私が伺ったので 少しでも御気分がよくなればよかったのですが、 お気の毒ですね。どんなふうに苦しいのですか」 と言いながら、 源氏が牀《とこ》をのぞこうとするので、 御息所は女房に別れの言葉を伝えさせた。 「長くおいでくださいましては 物怪《もの…