💠大納言公任(55番) 千載集 雑上・1035 🌿
滝の音は 絶えて久しく なりぬれど 名こそ流れて なほ聞こえけれ
〜滝の流れる水音は、 聞こえなくなってから もうずいぶんになるけれども、
その名声だけは、 今なお聞こえていることだよ。
💠大納言公任💠 だいなごんきんとう 💠藤原公任💠ふじわらのきんとう(966~1041)
平安中期の歌人。藤原定頼の父。
『和漢朗詠集』『拾遺抄』『三十六人撰』を撰し、
『公任集』などを著す。
大鏡、三舟の才の逸話でも知られる。
平安時代の貴族の男性が嗜みは、漢詩、管弦、和歌🍀
藤原公任様は、菅氏も管弦も和歌も超一流だったのでございます🌟
この公任様の有名なエピソードが『大鏡』にあります。
ある年、入道殿(道長)が大井川で舟遊びをなさった時、
作文(漢詩)の舟、 音楽の舟、和歌の舟とお分けになって、
それぞれの道に優れた人々を お乗せになられましたが、
この大納言殿(公任)が参上なさっていたのを(ご覧になって)
道長は「あの大納言はどの舟に乗られるのだろう。」とおっしゃったところ
(公任は)「和歌の舟に乗りましょう。」とおっしゃって(和歌を)お詠みになったことです。
小倉山や嵐山からの風が寒いので、
紅葉の落ち葉で人が皆錦の衣を着ているように見えることだなあ
願い出て(和歌の舟に乗られた)かいがあって、
見事にお詠み遊ばしたことですね。
ご自分からも、おっしゃたことには、
「漢詩の舟に乗れば良かったなあ、そして これくらいの漢詩を作ったならば、
名声もいっそう上がっただろうに。残念なことだよ。
それにしても、道長殿が(どの舟の乗ろうとお思いですか)とおっしゃたのには、
我ながら 得意にならずにはいられなかったよ。」
とおっしゃられたということです。
をぐら山 あらしの風の 寒ければ もみじの錦 きぬ人ぞなき🍁
美しい錦のような紅葉がイメージされる素敵な歌🌟
才能のかたまりのような方です🌿
『和漢朗詠集』(わかんろうえいしゅう)は、平安時代中期の歌人で公卿の藤原公任(藤原北家小野宮流)が漢詩・漢文・和歌を集めた、朗詠のための詩文集である。長和2年(1013年)頃に成立した。『倭漢朗詠集』あるいは巻末の内題から『倭漢抄』とも呼ばれる[1]。
もともとは藤原道長の娘威子入内の際の引き出物の屏風絵に添える歌として撰集され、のちに公任の娘が藤原教通(道長五男)と婚姻を結ぶ際の引き出物として、朗詠に適した和漢の詩文を達筆で知られる藤原行成が清書し、それを冊子として装幀されたものといわれている[2]。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
↓こちらには公任殿と紫式部殿のエピソードがわかりやすく載ってます。
出来上がった公任殿が 紫式部殿に 「紫の上はどこかいな?」
紫式部殿「光源氏みたいなイケメンがいないのに紫の上なんかいるわけ無いじゃん」さすが(。・ω・。)
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いつまでもいると思うな親と彼女 【源氏物語 19 第2帖 箒木8】
しばらく通ってなかったら あっさり別の恋人が💦左馬頭 お気の毒