人気ブログランキング 源氏の君の夕顔を失った悲しみは、月がたち年が変わっても忘れることができなかった。 左大臣家にいる夫人も、六条の貴女《きじょ》も強い思い上がりと源氏の他の愛人を寛大に許すことのできない気むずかしさがあって、扱いにくいこと…
人気ブログランキ 源氏は瘧病《わらわやみ》にかかっていた。 いろいろとまじないもし、僧の加持《かじ》も受けていたが効験《ききめ》がなくて、この病の特徴で発作的にたびたび起こってくるのをある人が、 「北山の某《なにがし》という寺に非常に上手な修…
人気ブログランキング 源氏が六条に恋人を持っていたころ、御所からそこへ通う途中で、だいぶ重い病気をし尼になった大弐《だいに》の乳母《めのと》を訪ねようとして、五条辺のその家へ来た。 乗ったままで車を入れる大門がしめてあったので、従者に呼び出…
人気ブログランキング 眠れない源氏は、「私はこんなにまで人から冷淡にされたことはこれまでないのだから、今晩はじめて人生は悲しいものだと教えられた。恥ずかしくて生きていられない気がする」 などと言うのを小君《こぎみ》は聞いて涙さえもこぼしてい…
人気ブログランキング 光源氏、すばらしい名で、青春を盛り上げてできたような人が思われる。 自然奔放な好色生活が想像される。 しかし実際はそれよりずっと地味な心持ちの青年であった。 その上恋愛という一つのことで後世へ自分が誤って伝えられるように…
人気ブログランキング どの天皇様の御代《みよ》であったか、女御《にょご》とか更衣《こうい》とかいわれる後宮《こうきゅう》がおおぜいいた中に、最上の貴族出身ではないが深い御愛寵《あいちょう》を得ている人があった。 最初から自分こそはという自信…
人気ブログランキング 七、武烈天皇以後九代 【武烈天皇】 ヲハツセノワカサザキの命(武烈天皇)、大和の長谷《はつせ》の列木《なみき》の宮においでになつて、八年天下をお治めなさいました。 この天皇は御子がおいでになりません。 そこで御子の代りとし…
人気ブログランキング 【顯宗天皇】 イザホワケの天皇の御子、イチノベノオシハの王の御子のヲケノイハスワケの命(顯宗天皇)、河内《かわち》の國の飛鳥《あすか》の宮においで遊ばされて、八年天下をお治めなさいました。 この天皇は、イハキの王の女のナ…
人気ブログランキング 清寧天皇・顯宗天皇・仁賢天皇 【清寧天皇】 御子のシラガノオホヤマトネコの命(清寧天皇)、大和の磐余《いわれ》の甕栗《みかくり》の宮においでになつて天下をお治めなさいました。 この天皇は皇后がおありでなく、御子もございま…
人気ブログランキング 雄略天皇 【葛城山】 ——葛城山に關する物語二篇。—— また或る時、天皇が葛城山の上にお登りになりました。 ところが大きい猪が出ました。天皇が鏑矢《かぶらや》をもつてその猪をお射になります時に、猪が怒つて大きな口をあけて寄つて…