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源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸

源氏物語&古典をはじめ、日常の生活に雅とユーモアと笑顔を贈ります🎁

🪻【聞き流し 作業&学習BGM11〜20】🌿源氏物語に親しむ🪷(少し早めの設定にしています)

源氏物語、古典文学の朗読&癒しの音楽🌿

美しい言葉と音楽でリラックスしましょう🍀

このチャンネルは、多くの方が古典文学に親しむこと、

美しい言葉を記録として残すことが私の希望です🌸

【源氏物語651 第21帖 乙女6】若君の師から字《あざな》をつけてもらう式は東の院ですることになった。高官たちは皆この式を珍しがって参会する者が多かった。博士たちが晴れがましがって気後れしている。

若君の師から字《あざな》をつけてもらう式は

東の院ですることになって、

東の院に式場としての設けがされた。

高官たちは皆この式を珍しがって参会する者が多かった。

博士たちが晴れがましがって気おくれもしそうである。

「遠慮をせずに定《きま》りどおりに厳格にやってください」

と源氏から言われたので、しいて冷静な態度を見せて、

借り物の衣裳《いしょう》の身に合わぬのも恥じずに、

顔つき、声づかいに学者の衒気《げんき》を見せて、

座にずっと並んでついたのははなはだ異様であった。

若い役人などは笑いがおさえられないふうである。

しかもこれは笑いやすいふうではない、

落ち着いた人が

酒瓶《しゅへい》の役に選ばれてあったのである。

すべてが風変わりである。

右大将、民部卿などが丁寧に杯を勧めるのを見ても

作法に合わないと叱り散らす、

「御接待役が多すぎてよろしくない。

 あなたがたは今日の学界における私を知らずに

 朝廷へお仕えになりますか。まちがったことじゃ」

などと言うのを聞いてたまらず笑い出す人があると、

「鳴りが高い、おやめなさい。

 はなはだ礼に欠けた方だ、座をお退きなさい」

などと威《おど》す。

大学出身の高官たちは得意そうに微笑をして、

源氏の教育方針のよいことに敬服したふうを見せているのであった。

ちょっと彼らの目の前で話をしても博士らは叱る、

無礼だと言って何でもないこともとがめる。

やかましく勝手気ままなことを言い放っている学者たちの顔は、

夜になって灯《ひ》がともったころから

いっそう滑稽なものに見えた。

まったく異様な会である。

源氏は、

「自分のような規律に馴れないだらしのない者は

 粗相をして叱りまわされるであろうから」

と言って、御簾《みす》の中に隠れて見ていた。

🪷🎼Lykeion written byのる

 

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【源氏物語650 第21帖 乙女5】大宮は、源氏の言うことが もっともだと思いつつも夕霧を不憫に思う。源氏は、父を恨めしく思う夕霧を 可愛いくて仕方ないという目で見ている。

源氏が言うのを、聞いておいでになった宮は

歎息《たんそく》をあそばしながら、

「ごもっともなお話だと思いますがね、

 右大将などもあまりに変わったお好みだと不審がりますし、

 子供もね、残念なようで、

 大将や左衛門督《さえもんのかみ》などの息子の、

 自分よりも低いもののように見下しておりました者の位階が

 皆上へ上へと進んで行きますのに、

 自分は浅葱《あさぎ》の袍《ほう》を着ていねばならないのを

 つらく思うふうですからね。私はそれがかわいそうなのでした」

とお言いになる。

「大人らしく父を恨んでいるのでございますね。

 どうでしょう、こんな小さい人が」

源氏はかわいくてならぬと思うふうで子を見ていた。

「学問などをいたしまして、

 ものの理解のできるようになりましたら、

 その恨みも自然になくなってまいるでしょう」

と言っていた。

🪻🎼千年物語 written byのる

 

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