🌿大弐三位(58番)後拾遺集 恋二・709
有馬山 猪名の笹原 風吹けば いでそよ人を 忘れやはする🍃
〜有馬山の近くの猪名(いな)にある、
笹原に生える笹の葉が そよそよと音をたてる。
まったく、そよ(そうですよ) どうしてあなたのことを 忘れたりするものですか。
🌸大弐三位🌸 だいにのさんみ(999~?)
紫式部の娘、藤原賢子(ふじわらのかたこ)
母の紫式部同様、一条天皇の中宮彰子に仕え、
越後弁(えちごのべん)と呼ばれていた。
16歳の時に母は他界、 その後藤原兼隆の妻となる。
後に後冷泉天皇の乳母(めのと)となり、
30代半ばに 太宰大弐正三位・高階成章(たかしなのしげあきら)と 結婚したので、
大弐三位と呼ばれました
この歌に詠まれた伊那の笹原の草花を見ることができるのが
こちらの伊那の笹原モデル園です。
上より引用🌿
歴史的資料や植生調査などから、「猪名の笹原」はススキ-ネザサ群集による草原であったと考えられます。草原の合間には、ハギ類やカワラナデシコ、オミナエシ、フジバカマ、キキョウなどの秋の七種(くさ)をはじめ、スミレ、ヒガンバナ、チガヤ、ヒオウギといった万葉植物や、ユウスゲ、ワレモコウ、ツリガネニンジン、ホタルブクロなど、様々な野草が花を咲かせていました。この中には、現在の市内では見られなくなった野草も多くあります
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源氏の君の夕顔を失った悲しみは、 月がたち年が変わっても忘れることができなかった。
左大臣家にいる夫人も、六条の貴女も強い思い上がりと 源氏の他の愛人を寛大に許すことのできない気むずかしさがあって、
扱いにくいことによっても、 源氏はあの気楽な自由な気持ちを与えてくれた恋人ばかりが 追慕されるのである。