第三帖 空蝉(うつせみ)源氏物語
光源氏17歳夏の話。 空蝉を忘れられない源氏は、 彼女のつれないあしらいにも却って思いが募り、 再び紀伊守邸へ忍んで行った。 そこで継娘(軒端荻)と碁を打ち合う空蝉の姿を覗き見し、 決して美女ではないもののたしなみ深い空蝉を やはり魅力的だと改め…
小君を車のあとに乗せて、 源氏は二条の院へ帰った。 その人に逃げられてしまった今夜の始末を源氏は話して、 おまえは子供だ、やはりだめだと言い、 その姉の態度があくまで恨めしいふうに語った。 気の毒で小君は何とも返辞をすることができなかった。 「…
【源氏物語 第三帖 空蝉(うつせみ)】 〜光源氏は空蝉への思いを断つことが出来ない、空蝉の弟の小君(こぎみ)力を借りて彼女の寝所に近づきます。 碁を打つ空蝉と継娘の軒端荻(のきばのおぎ)を隙見した源氏。 夜もふけ寝所に忍び込んだものの、 空蝉は…
【源氏物語 第三帖 空蝉(うつせみ)】 〜光源氏は空蝉への思いを断つことが出来ない、空蝉の弟の小君(こぎみ)力を借りて彼女の寝所に近づきます。 碁を打つ空蝉と継娘の軒端荻(のきばのおぎ)を隙見した源氏。 夜もふけ寝所に忍び込んだものの、 空蝉は…
【源氏物語 第三帖 空蝉(うつせみ) 〜光源氏は空蝉への思いを断つことが出来ない、空蝉の弟の小君(こぎみ)力を借りて彼女の寝所に近づきます。 碁を打つ空蝉と継娘の軒端荻(のきばのおぎ)を隙見した源氏。 夜もふけ寝所に忍び込んだものの、 空蝉はそ…
眠れない源氏は、 「私はこんなにまで人から冷淡にされたことは これまでないのだから、 今晩はじめて人生は悲しいものだと教えられた。 恥ずかしくて生きていられない気がする」 などと言うのを、 小君《こぎみ》は聞いて涙さえもこぼしていた。 非常にかわ…