平兼盛(40番)🌹拾遺集🌹恋一・622
忍ぶれど 色に出でにけり わが恋は物や思ふと 人の問ふまで💐
〜人に知られまいと恋しい思いを隠していたのに、
とうとう隠し切れずに顔色に出てしまった。
何か物思いをしているのではと、 人が尋ねるほどまでに…。
💠 平 兼盛 💠 たいらのかねもり (生年不明~990年)
三十六歌仙のひとり。
天徳四年(960年)、村上天皇の頃に歌合せが行われた折、
兼盛はこの和歌で 壬生忠見の和歌と競い合いました。
優劣つけがたい名歌でしたが、 天皇がこの歌を小さく口ずさんだので、
この平兼盛の和歌が選ばれたと伝えられています。
平兼盛と壬生忠見の歌は、天徳内裏歌会てんとくだいりうたあわせで有名です。
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「でもどうかね、どんなに美しい娘だといわれていても、やはり田舎者《いなかもの》らしかろうよ。
小さい時からそんな所に育つし、頑固《がんこ》な親に教育されているのだから」
こんなことも言う。
「しかし母親はりっぱなのだろう。若い女房や童女など、京のよい家にいた人などを何かの縁故からたくさん呼んだりして、
たいそうなことを娘のためにしているらしいから、それでただの田舎娘ができ上がったら満足していられないわけだから、
私などは娘も相当な価値のある女だろうと思うね」