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源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸

源氏物語&古典をはじめ、日常の生活に雅とユーモアと笑顔を贈ります🎁

第七帖 紅葉賀(もみじのが)源氏物語

【源氏物語 第7帖 紅葉賀 もみじのが🍁】光源氏18歳の秋から19歳の秋〜朱雀院五十の祝い 藤壺の出産 立后🌸

【第7帖 紅葉賀 前半】 世間は朱雀院で開かれる紅葉賀に向けての準備でかまびすしい。 桐壺帝は最愛の藤壺が懐妊した喜びに酔いしれ、 一の院の五十歳の誕生日の式典という慶事を より盛大なものにしようという意向を示しているため、 臣下たちも舞楽の準備…

藤壺 立后【源氏物語116 第七帖 紅葉賀18 完】若宮のお顔はご生育あそばすとともに源氏に似てくる。

この七月に皇后の冊立《さくりつ》があるはずであった。 源氏は中将から参議に上《のぼ》った。 帝が近く譲位をあそばしたい思召《おぼしめ》しがあって、 藤壺の宮のお生みになった若宮を 東宮にしたくお思いになったが 将来御後援をするのに適当な人がない…

貴公子二人 前夜の騒ぎを思い出す💦【源氏物語115第七帖 紅葉賀17】源氏と頭中将は詰所で会う。真面目な顔を作りつつも 源典侍の事もあって目が合うと微笑まれる。

昼近くになって殿上の詰め所へ二人とも行った。 取り澄ました顔をしている源氏を見ると中将もおかしくてならない。 その日は自身も蔵人頭《くろうどのかみ》として 公用の多い日であったから至極まじめな顔を作っていた。 しかしどうかした拍子に目が合うと…

熟女を巡って貴公子二人 大騒ぎの夜【源氏物語114 第七帖 紅葉賀16】源典侍は二人の指貫や帯をもたせてよこした。頭中将は 破けた源氏の直衣の袖を、源氏は頭中将の縹(はなだ)の帯を返した。

源氏は友人に威嚇《おど》されたことを残念に思いながら 宿直所《とのいどころ》で寝ていた。 驚かされた典侍は 翌朝残っていた指貫《さしぬき》や帯などを持たせてよこした。 「恨みても 云《い》ひがひぞなき 立ち重ね 引きて帰りし 波のなごりに 悲しんで…

源氏‥まさかの間男状態💦【源氏物語113 第七帖 紅葉賀15】顔を隠した頭中将に踏み込まれ 着物抱えて隠れる源氏‥わくわくしながら暴れる頭中将 拝む源典侍‥すでにカオス💦

自分であることを気づかれないようにして去ろうと 源氏は思ったのであるが、 だらしなくなった姿を直さないで、 冠《かむり》をゆがめたまま逃げる後ろ姿を思ってみると、 恥な気がしてそのまま落ち着きを作ろうとした。 中将はぜひとも自分でなく思わせなけ…

頭中将 暴走🏃‍♂️💨【源氏物語112 第七帖 紅葉賀14】源典侍と過ごしていると、頭中将は顔を隠して乱入する。源氏は典侍の恋人の修理大夫と思い直衣を抱えたまま隠れる‥頭中将は屏風をバタバタ大暴れ‥

源氏は女と朗らかに戯談《じょうだん》などを 言い合っているうちに、 こうした境地も悪くない気がしてきた。 頭中将は源氏がまじめらしくして、 自分の恋愛問題を批難したり、 注意を与えたりすることのあるのを口惜《くちお》しく思って、 素知らぬふうで…

源典侍‥源氏のアラフィフの恋人 【源氏物語111 第七帖 紅葉賀13】頭中将も源氏も源典侍の恋人になった。雨上がりに美しく琵琶を弾く源典侍 源氏は催馬楽を歌う。

頭中将《とうのちゅうじょう》の耳にそれがはいって、 源氏の隠し事はたいてい正確に察して知っている自分も、 まだそれだけは気がつかなんだと思うとともに、 自身の好奇心も起こってきて、 まんまと好色な源典侍の情人の一人になった。 この貴公子もざらに…

源氏 イケてる熟女との恋💖【源氏物語110 第七帖 紅葉賀12】源典侍😘とのやりとりを父帝に見られ 不釣り合いな恋だと笑われる。 御所では意外な恋だと噂になる。

はなやかな絵をかいた紙の扇で 顔を隠すようにしながら見返った典侍の目は、 瞼《まぶた》を張り切らせようと故意に引き伸ばしているが、 黒くなって、深い筋のはいったものであった。 妙に似合わない扇だと思って、 自身のに替えて源典侍《げんてんじ》のを…

恋は人を若くする‥源典侍【源氏物語109 第七帖 紅葉賀11】源氏は還暦前ではあるが 才女で良い家の出の源典侍と恋人関係になった。美貌を讃えられた女人だが、多情な性質は困りもの

御所にまで二条の院の新婦の問題が聞こえていった。 「気の毒じゃないか。左大臣が心配しているそうだ。 小さいおまえを婿にしてくれて、 十二分に尽くした今日までの好意がわからない年でもないのに、 なぜその娘を冷淡に扱うのだ」 と陛下がおっしゃっても…

源氏のお出かけを紫の君は寂しがる【源氏物語 108 第七帖 紅葉賀10】紫の君を愛おしく思い 外出をやめる源氏だが、左大臣家では どんな女性なのだろうと女房達は噂した。

保曾呂倶世利《ほそろぐせり》というのは変な名の曲であるが、 それをおもしろく笛で源氏が吹くのに、 合わせる琴の弾き手は小さい人であったが音の間が違わずに弾けて、 上手になる手筋と見えるのである。 灯《ひ》を点《とも》させてから絵などをいっしょ…

源氏は藤壺の宮から返事をもらう【源氏物語107 第七帖 紅葉賀9】西の対の若紫のところに行くと拗ねている。自身は笛を吹きながら琴を教える。

源氏は二条の院の東の対《たい》に帰って、 苦しい胸を休めてから後刻になって左大臣家へ行こうと思っていた。 前の庭の植え込みの中に何木となく、 何草となく青くなっている中に、 目だつ色を作って咲いた撫子《なでしこ》を折って、 それに添える手紙を長…

帝は若宮を慈しむ【源氏物語106 第七帖 紅葉賀8】実は藤壺の宮と源氏の子である新皇子。罪の意識から藤壺も源氏も心が乱れる。

新皇子拝見を望むことに対しては、 「なぜそんなにまでおっしゃるのでしょう。 自然にその日が参るのではございませんか」 と答えていたが、 無言で二人が読み合っている心が別にあった。 口で言うべきことではないから、 そのほうのことはまた言葉にしにく…

藤壺の宮が源氏の子を出産【源氏物語105 第七帖 紅葉賀7】藤壺の宮の出産は大変遅れたが、二月に王子がご誕生になった。源氏に生写しである

源氏の参賀の場所は数多くもなかった。 東宮、一院、それから藤壺の三条の宮へ行った。 「今日はまたことにおきれいに見えますね、 年がお行きになればなるほどごりっぱにおなりになる方なんですね」 女房たちがこうささやいている時に、 宮はわずかな几帳《…

夫婦の溝は 埋まらない【源氏物語104 第七帖 紅葉賀6】左大臣も恨めしく思うが 会えば恨みを忘れ 源氏にかしずくことが幸福のようである

源氏は御所から左大臣家のほうへ退出した。 例のように夫人からは 高いところから多情男を見くだしているというような よそよそしい態度をとられるのが苦しくて、 源氏は、 「せめて今年からでもあなたが暖かい心で 私を見てくれるようになったらうれしいと…

雛遊びに夢中の紫の君【源氏物語103第七帖 紅葉賀5】犬君に壊された家を直している。雛人形の中の源氏を綺麗に装束させて参内の真似をして遊ぶ

母方の祖母の喪は三か月であったから、 師走《しわす》の三十日に喪服を替えさせた。 母代わりをしていた祖母であったから除喪のあとも派手にはせず 濃くはない紅の色、紫、山吹《やまぶき》の落ち着いた色などで、 そして地質のきわめてよい織物の小袿《こ…

お互いに女にしてみたいと思う兵部卿の宮と源氏【源氏物語102 第七帖 紅葉賀4】源氏は藤壺の宮の自邸へ。その時 兵部卿の宮がおいでになった。

藤壺《ふじつぼ》の宮の自邸である三条の宮へ、 様子を知りたさに源氏が行くと王命婦《おうみょうぶ》、 中納言の君、中務《なかつかさ》などという女房が出て応接した。 源氏はよそよそしい扱いをされることに不平であったが 自分をおさえながらただの話を…

訪れぬ夫を恨めしく思う妻【源氏物語101 第七帖 紅葉賀3】源氏は一人で悩んでいる態度が嫌で つい浮気な心になるが、心では尊重している。

それがあってから藤壺の宮は宮中から実家へお帰りになった。 逢う機会をとらえようとして、 源氏は宮邸の訪問にばかりかかずらっていて 左大臣家の夫人もあまり訪わなかった。 その上 紫の姫君を迎えてからは、 二条の院へ新たな人を入れたと伝えた者があっ…

藤壺の宮から返事が来る【源氏物語100 第七帖 紅葉賀2】行幸の日、源氏が舞う時 かざしにした葉数の減った紅葉を左大将が白菊の花に差し替えた。

翌朝源氏は藤壺の宮へ手紙を送った。 「どう御覧くださいましたか。 苦しい思いに心を乱しながらでした。 物思ふに 立ち舞ふべくも あらぬ身の 袖うち振りし 心知りきや 失礼をお許しください。」 とあった。 目にくらむほど美しかった昨日の舞を 無視するこ…

源氏と頭中将の青海波🌊【源氏物語99 第七帖 紅葉賀1】朱雀院の行幸の 歌舞の演奏の試楽が行われた。源氏は青海波は美しく帝は落涙された。

朱雀《すざく》院の行幸は十月の十幾日ということになっていた。 その日の歌舞の演奏は ことに選りすぐって行なわれるという評判であったから、 後宮の人々はそれが御所でなくて 陪観のできないことを残念がっていた。 帝も藤壺の女御《にょご》に お見せに…

夫婦の溝は 埋まらない【源氏物語104 第七帖 紅葉賀6】左大臣も恨めしく思うが 会えば恨みを忘れ 源氏にかしずくことが幸福のようである

源氏は御所から左大臣家のほうへ退出した。 例のように夫人からは 高いところから多情男を見くだしているというような よそよそしい態度をとられるのが苦しくて、 源氏は、 「せめて今年からでもあなたが暖かい心で 私を見てくれるようになったらうれしいと…