google.com, pub-8944455872984568, DIRECT, f08c47fec0942fa0
二月の二十幾日に紫宸殿《ししんでん》の桜の宴があった。 玉座の左右に中宮と皇太子の御見物の室が設けられた。 弘徽殿《こきでん》の女御は 藤壺の宮が中宮になっておいでになることで、 何かのおりごとに不快を感じるのであるが、 催し事の見物は好きで、…
この七月に皇后の冊立《さくりつ》があるはずであった。 源氏は中将から参議に上《のぼ》った。 帝が近く譲位をあそばしたい思召《おぼしめ》しがあって、 藤壺の宮のお生みになった若宮を 東宮にしたくお思いになったが 将来御後援をするのに適当な人がない…
引用をストックしました
引用するにはまずログインしてください
引用をストックできませんでした。再度お試しください
限定公開記事のため引用できません。