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源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸

源氏物語&古典をはじめ、日常の生活に雅とユーモアと笑顔を贈ります🎁

源氏 イケてる熟女との恋💖【源氏物語110 第七帖 紅葉賀12】源典侍😘とのやりとりを父帝に見られ 不釣り合いな恋だと笑われる。 御所では意外な恋だと噂になる。

はなやかな絵をかいた紙の扇で

顔を隠すようにしながら見返った典侍の目は、

瞼《まぶた》を張り切らせようと故意に引き伸ばしているが、

黒くなって、深い筋のはいったものであった。

妙に似合わない扇だと思って、

自身のに替えて源典侍《げんてんじ》のを見ると、

それは真赤な地に、青で厚く森の色が塗られたものである。😘

(🎄🎅クリスマスカラーですねん🤭)

横のほうに若々しくない字であるが上手に

「 森の下草老いぬれば 駒《こま》もすさめず 刈る人もなし」

という歌が書かれてある。

厭味《いやみ》な恋歌などは書かずともよいのにと

源氏は苦笑しながらも、

「そうじゃありませんよ、

大荒木の 森こそ夏の かげはしるけれ(森は夏の盛りと見受けられるようだ)

 で盛んな夏ですよ」

こんなことを言う恋の遊戯にも不似合いな相手だと思うと、

源氏は人が見ねばよいがとばかり願われた。

女はそんなことを思っていない。

 君し来《こ》ば 手馴《てな》れの駒《こま》に

 刈り飼はん 盛り過ぎたる下葉なりとも  

とても色気たっぷりな表情をして言う。

「笹《ささ》分けば 人や咎《とが》めん いつとなく

 駒馴《な》らすめる 森の木隠れ  

あなたの所はさしさわりが多いからうっかり行けない」

こう言って、立って行こうとする源氏を、

典侍は手で留めて、

「私はこんなにまで煩悶《はんもん》をしたことはありませんよ。

 すぐ捨てられてしまうような恋をして一生の恥をここでかくのです」

非常に悲しそうに泣く。

「近いうちに必ず行きます。

 いつもそう思いながら実行ができないだけですよ」

袖を放させて出ようとするのを、

典侍はまたもう一度追って来て

「橋柱」 (思ひながらに中や絶えなん)

と言いかける所作《しょさ》までも、

お召かえが済んだ帝が

襖子《からかみ》からのぞいておしまいになった。

不つり合いな恋人たちであるのを、

おかしく思召《おぼしめ》してお笑いになりながら、

帝は、

「まじめ過ぎる恋愛ぎらいだと言って

おまえたちの困っている男も やはりそうでなかったね」

と典侍《ないしのすけ》へお言いになった。

典侍はきまり悪さも少し感じたが、

恋しい人のためには

濡衣《ぬれぎぬ》でさえも着たがる者が あるのであるから、

弁解はしようとしなかった。

それ以後御所の人たちが意外な恋としてこの関係を噂《うわさ》した。

 

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💠源氏物語 第七帖 紅葉賀💠(後半) 

前半とは趣を変えて、喜劇的な箸休めの小話が語られる。

桐壺帝に仕える年配の女官で血筋、人柄の申し分ない源典侍には、

希代の色好みという評判があった。

好奇心旺盛な源氏と頭中将は冗談半分で彼女に声をかけていたが、

年をわきまえずあからさまな媚態を振りまく彼女に辟易としている。

源典侍のもとに泊まった夜、

源氏は何者かの襲撃を受け太刀をとって応戦するが、

掴み掛かってみると相手は頭中将であった。

 

わざと修羅場を演じて源典侍を仰天させた二人は、

調子に乗って掴み合いをするうちにぼろぼろになってしまう。

大笑いしながら帰った翌日、

職場で顔を合わせた二人は昨日の騒動を思い出して、

互いにそ知らぬ顔で笑いをかみ殺すのだった。

 

その年の秋、藤壺は中宮に立后。一番早くに入内し、

長年仕えていて今東宮の生母である弘徽殿女御は、

「長年仕える自分を差し置いて、なぜ藤壺が中宮に」と激怒。

桐壺帝に窘められる。源氏も宰相(参議)に進むが、

ますます手の届かなくなった藤壺への思慕はやむことがなかった。

 

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