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源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸

源氏物語&古典をはじめ、日常の生活に雅とユーモアと笑顔を贈ります🎁

【源氏物語650 第21帖 乙女5】大宮は、源氏の言うことが もっともだと思いつつも夕霧を不憫に思う。源氏は、父を恨めしく思う夕霧を 可愛いくて仕方ないという目で見ている。

源氏が言うのを、聞いておいでになった宮は

歎息《たんそく》をあそばしながら、

「ごもっともなお話だと思いますがね、

 右大将などもあまりに変わったお好みだと不審がりますし、

 子供もね、残念なようで、

 大将や左衛門督《さえもんのかみ》などの息子の、

 自分よりも低いもののように見下しておりました者の位階が

 皆上へ上へと進んで行きますのに、

 自分は浅葱《あさぎ》の袍《ほう》を着ていねばならないのを

 つらく思うふうですからね。私はそれがかわいそうなのでした」

とお言いになる。

「大人らしく父を恨んでいるのでございますね。

 どうでしょう、こんな小さい人が」

源氏はかわいくてならぬと思うふうで子を見ていた。

「学問などをいたしまして、

 ものの理解のできるようになりましたら、

 その恨みも自然になくなってまいるでしょう」

と言っていた。

🪻🎼千年物語 written byのる

 

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