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源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸

源氏物語&古典をはじめ、日常の生活に雅とユーモアと笑顔を贈ります🎁

2023-04-02から1日間の記事一覧

源氏のお出かけを紫の君は寂しがる【源氏物語 108 第七帖 紅葉賀10】紫の君を愛おしく思い 外出をやめる源氏だが、左大臣家では どんな女性なのだろうと女房達は噂した。

保曾呂倶世利《ほそろぐせり》というのは変な名の曲であるが、 それをおもしろく笛で源氏が吹くのに、 合わせる琴の弾き手は小さい人であったが音の間が違わずに弾けて、 上手になる手筋と見えるのである。 灯《ひ》を点《とも》させてから絵などをいっしょ…

源氏は藤壺の宮から返事をもらう【源氏物語107 第七帖 紅葉賀9】西の対の若紫のところに行くと拗ねている。自身は笛を吹きながら琴を教える。

源氏は二条の院の東の対《たい》に帰って、 苦しい胸を休めてから後刻になって左大臣家へ行こうと思っていた。 前の庭の植え込みの中に何木となく、 何草となく青くなっている中に、 目だつ色を作って咲いた撫子《なでしこ》を折って、 それに添える手紙を長…

帝は若宮を慈しむ【源氏物語106 第七帖 紅葉賀8】実は藤壺の宮と源氏の子である新皇子。罪の意識から藤壺も源氏も心が乱れる。

新皇子拝見を望むことに対しては、 「なぜそんなにまでおっしゃるのでしょう。 自然にその日が参るのではございませんか」 と答えていたが、 無言で二人が読み合っている心が別にあった。 口で言うべきことではないから、 そのほうのことはまた言葉にしにく…

藤壺の宮が源氏の子を出産【源氏物語105 第七帖 紅葉賀7】藤壺の宮の出産は大変遅れたが、二月に王子がご誕生になった。源氏に生写しである

源氏の参賀の場所は数多くもなかった。 東宮、一院、それから藤壺の三条の宮へ行った。 「今日はまたことにおきれいに見えますね、 年がお行きになればなるほどごりっぱにおなりになる方なんですね」 女房たちがこうささやいている時に、 宮はわずかな几帳《…

夫婦の溝は 埋まらない【源氏物語104 第七帖 紅葉賀6】左大臣も恨めしく思うが 会えば恨みを忘れ 源氏にかしずくことが幸福のようである

源氏は御所から左大臣家のほうへ退出した。 例のように夫人からは 高いところから多情男を見くだしているというような よそよそしい態度をとられるのが苦しくて、 源氏は、 「せめて今年からでもあなたが暖かい心で 私を見てくれるようになったらうれしいと…