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源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸

源氏物語&古典をはじめ、日常の生活に雅とユーモアと笑顔を贈ります🎁

2023-03-01から1ヶ月間の記事一覧

源氏の子が東宮に【源氏物語 128 第九帖 葵 1】藤壺の宮と源氏の密かな子は東宮となり、院は源氏に後見を命じた。

天子が新しくお立ちになり、 時代の空気が変わってから、 源氏は何にも興味が持てなくなっていた。 官位の昇進した窮屈《きゅうくつ》さもあって、 忍び歩きももう軽々しくできないのである。 あちらにもこちらにも待って訪われぬ恋人の悩みを作らせていた。…

雛遊びに夢中の紫の君【源氏物語103第七帖 紅葉賀5】犬君に壊された家を直している。雛人形の中の源氏を綺麗に装束させて参内の真似をして遊ぶ

母方の祖母の喪は三か月であったから、 師走《しわす》の三十日に喪服を替えさせた。 母代わりをしていた祖母であったから除喪のあとも派手にはせず 濃くはない紅の色、紫、山吹《やまぶき》の落ち着いた色などで、 そして地質のきわめてよい織物の小袿《こ…

お互いに女にしてみたいと思う兵部卿の宮と源氏【源氏物語102 第七帖 紅葉賀4】源氏は藤壺の宮の自邸へ。その時 兵部卿の宮がおいでになった。

藤壺《ふじつぼ》の宮の自邸である三条の宮へ、 様子を知りたさに源氏が行くと王命婦《おうみょうぶ》、 中納言の君、中務《なかつかさ》などという女房が出て応接した。 源氏はよそよそしい扱いをされることに不平であったが 自分をおさえながらただの話を…

訪れぬ夫を恨めしく思う妻【源氏物語101 第七帖 紅葉賀3】源氏は一人で悩んでいる態度が嫌で つい浮気な心になるが、心では尊重している。

それがあってから藤壺の宮は宮中から実家へお帰りになった。 逢う機会をとらえようとして、 源氏は宮邸の訪問にばかりかかずらっていて 左大臣家の夫人もあまり訪わなかった。 その上 紫の姫君を迎えてからは、 二条の院へ新たな人を入れたと伝えた者があっ…

藤壺の宮から返事が来る【源氏物語100 第七帖 紅葉賀2】行幸の日、源氏が舞う時 かざしにした葉数の減った紅葉を左大将が白菊の花に差し替えた。

翌朝源氏は藤壺の宮へ手紙を送った。 「どう御覧くださいましたか。 苦しい思いに心を乱しながらでした。 物思ふに 立ち舞ふべくも あらぬ身の 袖うち振りし 心知りきや 失礼をお許しください。」 とあった。 目にくらむほど美しかった昨日の舞を 無視するこ…

源氏と頭中将の青海波🌊【源氏物語99 第七帖 紅葉賀1】朱雀院の行幸の 歌舞の演奏の試楽が行われた。源氏は青海波は美しく帝は落涙された。

朱雀《すざく》院の行幸は十月の十幾日ということになっていた。 その日の歌舞の演奏は ことに選りすぐって行なわれるという評判であったから、 後宮の人々はそれが御所でなくて 陪観のできないことを残念がっていた。 帝も藤壺の女御《にょご》に お見せに…

末摘花は紅花 赤いはな🌷【源氏物語98 第六帖 末摘花18完🌸】若紫とひな遊びや絵を描いたりする中 源氏は 鼻を赤く塗ってふざけていた

「春になったのですからね。今日は声も少しお聞かせなさいよ、 鶯《うぐいす》よりも何よりもそれが待ち遠しかったのですよ」 と言うと、 「さへづる春は」 (百千鳥《ももちどり》囀《さへづ》る春は物ごとに 改まれどもわれぞ古《ふ》り行《ゆ》く) とだ…

末摘花の生活も持ち直す【源氏物語97 第六帖 末摘花17】末摘花の姫のところに来た源氏。屋敷も普通の家らしくなり 姫君も 源氏の贈った衣装で現代風になった。

三十日の夕方に宮家から贈った衣箱の中へ、 源氏が他から贈られた白い小袖の一重ね、 赤紫の織物の上衣《うわぎ》、 そのほかにも山吹色とかいろいろな物を入れたのを 命婦が持たせてよこした。 「こちらでお作りになったのがよい色じゃなかったという あて…

源氏の返事は赤い花の歌🌷【源氏物語96 第六帖 末摘花16】命婦はおかしくて笑った。宮家では女房達が集まって手紙を読んだ

「くれなゐの ひとはな衣《ごろも》 うすくとも ひたすら朽たす 名をし立てずば」 その我慢も人生の勤めでございますよ」 理解があるらしくこんなことを言っている命婦も たいした女ではないが、 せめてこれだけの才分でもあの人にあればよかったと 源氏は残…

末摘花の手紙と贈り物🎁【源氏95 第六帖 末摘花15】装束は古めかしく 薫香付きのゴツい紙に上手でない歌であった。源氏は末摘花の歌を書く、末摘花はベニバナ 赤い花(鼻)である

その年の暮れの押しつまったころに、 源氏の御所の宿直所《とのいどころ》へ 大 輔《たゆう》の命婦《みょうぶ》が来た。 源氏は髪を梳《す》かせたりする用事をさせるのには、 恋愛関係などのない女で、 しかも戯談《じょうだん》の言えるような女を選んで…

常陸宮の姫を支えていこうと思う源氏【源氏物語94 第六帖 末摘花14】頭中将がこの結婚をどう批評するだろうと救われ難い気がする源氏。姫は素直に喜んだ。

車の通れる門はまだ開けてなかったので、 供の者が鍵《かぎ》を借りに行くと、 非常な老人《としより》の召使が出て来た。 そのあとから、娘とも孫とも見える、 子供と大人の間くらいの女が、 着物は雪との対照で あくまできたなく汚れて見えるようなのを着…

セーブル毛皮を着る宮の姫君🌷【源氏物語93 第六帖 末摘花13】見事な美しい長い髪。しかし耐えられない寒さだからと源氏は気の毒に思う。

頭の形と、髪のかかりぐあいだけは、 平生美人だと思っている人にもあまり劣っていないようで、 裾《すそ》が袿《うちぎ》の裾をいっぱいにした余りが まだ一尺くらいも外へはずれていた。 その女王の服装までも言うのはあまりにはしたないようではあるが、 …

ついに常陸宮の宮の姫君の顔を見た🐘🌷【源氏91 第六帖 末摘花12】髪は美しいが 顔も身体も鼻も長い。特に鼻の先は垂れて赤くなっている。源氏は呆然とした。

先刻老人たちの愁《うれ》えていた雪が ますます大降りになってきた。 すごい空の下を暴風が吹いて、 灯の消えた時にも点《つ》け直そうとする者はない。 某《なにがし》の院の物怪《もののけ》の出た夜が 源氏に思い出されるのである。 荒廃のしかたはそれ…

清貧の常陸宮家の生活【源氏91 第六帖 末摘花11】 古ぼけた几帳や支那製であるが古ぼけた食器。女房達は ぼやきながら 古めかしい姿で寒さに震えている。

常陸の女王のまだ顔も見せない深い羞恥を 取りのけてみようとも格別しないで時がたった。 あるいは源氏がこの人を顕《あら》わに見た刹那《せつな》から 好きになる可能性があるとも言えるのである。 手探りに不審な点があるのか、 この人の顔を一度だけ見た…

若紫を二条院に迎える【源氏90 第六帖 末摘花10】若い公達は行幸の日を楽しみに舞曲の勉強をしている。源氏も含め皆 稽古に忙しい。若紫を二条院に迎えた。

夜になってから退出する左大臣に伴われて源氏はその家へ行った。 行幸の日を楽しみにして、 若い公達《きんだち》が集まるとその話が出る。 舞曲の勉強をするのが仕事のようになっていたころであったから、 どこの家でも楽器の音をさせているのである。 左大…

源氏の朝寝を怪しむ頭中将【源氏89 第六帖 末摘花9】頭中将は 御所で楽と舞の役の人選で忙しい。源氏は、姫に夕方手紙を出すことができたが、訪ねなかった。

二条の院へ帰って、源氏は又寝《またね》をしながら、 何事も空想したようにはいかないものであると思って、 ただ身分が並み並みの人でないために、 一度きりの関係で退《の》いてしまうような態度の取れない点を 煩悶《はんもん》するのだった。 そんな所へ…

源氏 強行突破💦【源氏物語88 第6帖 末摘花8】源氏は常陸宮の姫に声をかけても返事がない。見かねて侍従という女房が代わりに返事をする。源氏 強引な手段に出る

「いくそ度《たび》 君が沈黙《しじま》に 負けぬらん 物な云《い》ひそと 云はぬ頼みに 言いきってくださいませんか。 私の恋を受けてくださるのか、受けてくださらないかを」 女王の乳母の娘で 侍従という気さくな若い女房が、 見かねて、女王のそばへ寄っ…

宮の姫君 無言の行💦【源氏87 第六帖 末摘花7】源氏が宮家を訪ねる。化粧をした源氏は ことさら艶である。姫のかすかな衣被香の香り

八月の二十日過ぎである。 八、九時にもまだ月が出ずに星だけが白く見える夜、 古い邸《やしき》の松風が心細くて、 父宮のことなどを言い出して、 女王は命婦といて泣いたりしていた。 源氏に訪ねて来させるのに よいおりであると思った命婦のしらせが 行っ…

命婦は手引きを考える【源氏物語86 第六帖 末摘花6】源氏は常陸宮の女王に手紙を送るが返事はない。訪ねる者のいない草深い女王の屋敷に出入りする者はなかった

秋になって、 夕顔の五条の家で聞いた砧《きぬた》の 耳についてうるさかったことさえ 恋しく源氏に思い出されるころ、 源氏はしばしば常陸の宮の女王へ手紙を送った。 返事のないことは秋の今も初めに変わらなかった。 あまりに人並みはずれな態度をとる女…

中将も参戦💦【源氏85 第六帖 末摘花5】頭中将はちゃっかり常陸宮の姫に手紙を送る。源氏は中将をじらすが自分も返事が来ていないのは同じ

「常陸の宮の返事が来ますか? 私もちょっとした手紙をやったのだけれど何にも言って来ない。 侮辱された形ですね」 自分の想像したとおりだ、 頭中将はもう手紙を送っているのだと思うと 源氏はおかしかった。 「返事を格別見たいと思わない女だからですか…

源氏と頭中将は一つの車に乗って左大臣家に🌿【源氏物語84 第六帖 末摘花4】二人の貴公子は 荒れ屋敷の琴の音を思い出す。

源氏にも頭中将にも第二の行く先は決まっていたが、 戯談《じょうだん》を言い合っていることがおもしろくて、 別れられずに一つの車に乗って、 朧月夜《おぼろづきよ》の暗くなった時分に左大臣家に来た。 前駆に声も立てさせずに、そっとはいって、 人の来…

🌹源氏を尾行する頭中将【源氏83 第六帖 末摘花3】帝は源氏が真面目すぎて困ると仰る。庭に出たら、源氏を変装してまで 尾行してきた頭中将に遭遇。

「あまりにまじめ過ぎるからと 陛下がよく困るようにおっしゃっていらっしゃいますのが、 私にはおかしくてならないことがおりおりございます。 こんな浮気なお忍び姿を陛下は御覧になりませんからね」 と命婦が言うと、 源氏は二足三足帰って来て、笑いなが…

🌸宮家訪問 琴を聴く【源氏82 第六帖 末摘花2】源氏は常陸宮邸を訪問して 命婦に姫の琴が聞きたいと望む。命婦は姫に琴を聞かせてほしいと頼む。源氏は姫との交際を望む。

源氏は言っていたように十六夜《いざよい》の月の 朧《おぼ》ろに霞《かす》んだ夜に命婦を訪問した。 「困ります。こうした天気は決して音楽に適しませんのですもの」 「まあいいから御殿へ行って、 ただ一声でいいからお弾《ひ》かせしてくれ。 聞かれない…

🌸不遇な姫の話を聞く【源氏81 第六帖 末摘花1】源氏は夕顔の女君を失った悲しみを忘れることができない。源氏は縁のあった女を忘れない。乳母子の大輔の命婦から 気の毒な常陸宮の姫君のことを聞く。

源氏の君の夕顔を失った悲しみは、 月がたち年が変わっても忘れることができなかった。 左大臣家にいる夫人も、 六条の貴女《きじょ》も強い思い上がりと 源氏の他の愛人を 寛大に許すことのできない気むずかしさがあって、 扱いにくいことによっても、 源氏…

車争い 深く傷つく御息所【源氏物語133 第九帖 葵6】忍び姿を現され 車は壊され罵られ‥それでも恨めしい人の姿が待たれる。恋の苦しみと切なさ。

「それくらいのことでいばらせないぞ、 大将さんの引きがあると思うのかい」 などと言うのを、 供の中には源氏の召使も混じっているのであるから、 抗議をすれば、いっそう面倒になることを恐れて、 だれも知らない顔を作っているのである。 とうとう前へ大…

🌸若紫は源氏に懐く【源氏80 第五帖若紫23 完】若紫(女王)が行方不明になり父宮は悲しむ。すっかり馴染んだ若紫は 源氏が帰ってくる時は誰より先に出迎えいろいろ話をする。

「書きそこねたわ」 と言って、 恥ずかしがって隠すのをしいて読んでみた。 『かこつべき 故を知らねば おぼつかな いかなる草の ゆかりなるらん』 子供らしい字ではあるが、将来の上達が予想されるような、 ふっくりとしたものだった。 死んだ尼君の字にも…

🌼若紫の機嫌を取る源氏【源氏79 第五帖 若紫22】女王は「もう乳母と寝てはいけないよ」と源氏に言われ悲しがって泣き寝をする。源氏は 面白い絵や道具を持ってきて女王の機嫌を取っていた。

「少納言の所で私は寝るのよ」 子供らしい声で言う。 「もうあなたは乳母《めのと》などと寝るものではありませんよ」 と源氏が教えると、悲しがって泣き寝をしてしまった。 乳母は眠ることもできず、ただむやみに泣かれた。 明けてゆく朝の光を見渡すと、 …

🌸若紫は不安で泣く【源氏78 第五帖 若紫21】寝ていた女王を抱き上げて連れていく。困惑する少納言であったが同行する。不安になった若紫の女王は泣く。

源氏は無心によく眠っていた姫君を抱き上げて目をさまさせた。 女王は父宮がお迎えにおいでになったのだと まだまったくさめない心では思っていた。 髪を撫《な》でて直したりして、 「さあ、いらっしゃい。宮様のお使いになって私が来たのですよ」 と言う声…

🌸若紫を迎える【源氏77 第五帖 若紫20】兵部卿の宮が女王を迎えに来ることになった。源氏は左大臣家に行っていたが 惟光からその事を聞いて 女王を二条院に迎える。

「宮様のほうから、 にわかに明日迎えに行くと言っておよこしになりましたので、 取り込んでおります。 長い馴染《なじみ》の古いお邸《やしき》を離れますのも 心細い気のすることと私どもめいめい申し合っております」 と言葉数も少なく言って、 大納言家…

祖母が亡くなり悲しむ紫の君【源氏76 第五帖 若紫19】父宮は 女王を慰めるものの、祖母が亡くなって深い悲しみに沈んでいる。源氏の代わりに 惟光が宿直をする。

「なぜそんなにお祖母様のことばかりをあなたはお思いになるの、 亡くなった人はしかたがないんですよ。 お父様がおればいいのだよ」 と宮は言っておいでになった。 日が暮れるとお帰りになるのを見て、 心細がって姫君が泣くと、宮もお泣きになって、 「な…