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源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸

源氏物語&古典をはじめ、日常の生活に雅とユーモアと笑顔を贈ります🎁

2023-03-27から1日間の記事一覧

セーブル毛皮を着る宮の姫君🌷【源氏物語93 第六帖 末摘花13】見事な美しい長い髪。しかし耐えられない寒さだからと源氏は気の毒に思う。

頭の形と、髪のかかりぐあいだけは、 平生美人だと思っている人にもあまり劣っていないようで、 裾《すそ》が袿《うちぎ》の裾をいっぱいにした余りが まだ一尺くらいも外へはずれていた。 その女王の服装までも言うのはあまりにはしたないようではあるが、 …

ついに常陸宮の宮の姫君の顔を見た🐘🌷【源氏91 第六帖 末摘花12】髪は美しいが 顔も身体も鼻も長い。特に鼻の先は垂れて赤くなっている。源氏は呆然とした。

先刻老人たちの愁《うれ》えていた雪が ますます大降りになってきた。 すごい空の下を暴風が吹いて、 灯の消えた時にも点《つ》け直そうとする者はない。 某《なにがし》の院の物怪《もののけ》の出た夜が 源氏に思い出されるのである。 荒廃のしかたはそれ…

清貧の常陸宮家の生活【源氏91 第六帖 末摘花11】 古ぼけた几帳や支那製であるが古ぼけた食器。女房達は ぼやきながら 古めかしい姿で寒さに震えている。

常陸の女王のまだ顔も見せない深い羞恥を 取りのけてみようとも格別しないで時がたった。 あるいは源氏がこの人を顕《あら》わに見た刹那《せつな》から 好きになる可能性があるとも言えるのである。 手探りに不審な点があるのか、 この人の顔を一度だけ見た…

若紫を二条院に迎える【源氏90 第六帖 末摘花10】若い公達は行幸の日を楽しみに舞曲の勉強をしている。源氏も含め皆 稽古に忙しい。若紫を二条院に迎えた。

夜になってから退出する左大臣に伴われて源氏はその家へ行った。 行幸の日を楽しみにして、 若い公達《きんだち》が集まるとその話が出る。 舞曲の勉強をするのが仕事のようになっていたころであったから、 どこの家でも楽器の音をさせているのである。 左大…