【🦋平家物語BGM〈尾崎士郎訳〉】
【平家物語BGM 第4巻】厳島御幸 還御 源氏そろえ 鼬の沙汰 信連合戦 園城寺へ入御 競 山門への牒状 南都への牒状 南都返牒 大衆そろえ 橋合戦 宮の御最後 若宮御出家 通乗の沙汰 鵺 三井寺炎上
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【平家物語 第3巻】 治承二年の正月がやってきた。 宮中の行事はすべて例年の如く行われ、 四日には、高倉帝が院の御所にお出でになり、 新年のお喜びを申し上げた。 こうして表面は、 いつもながらの目出度い正月の祝賀風景が繰りひろげられていたが、 後白…
祇園精舎《ぎおんしょうじゃ》の鐘の声、 諸行無常の響《ひびき》あり。 娑羅双樹《しゃらそうじゅ》の花の色、 盛者《しょうじゃ》必衰の理《ことわり》をあらわす。 おごれる人も久しからず、唯、春の夜の夢のごとし。 猛《たけ》きものもついにはほろびぬ…
二十余年の長きにわたって、その権勢をほしいままにし、 「平家に非《あら》ざるは人に非ず」とまで豪語した平氏も 元はといえば、微力な一地方の豪族に過ぎなかった。 その系譜をたずねると、 先ず遠くさかのぼって桓武天皇の第五皇子、 一品式部卿葛原親王…
【平家物語 第2巻】 治承元年五月五日、叡山の座主、明雲《めいうん》大僧正は、 宮中の出入りを差しとめられた。 同時に、天皇平安の祈りを捧げるために預っていた、 如意輪観音《にょいりんかんのん》の本尊も取上げられた。 更に検非違使庁《けびいしのち…