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源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸

源氏物語&古典をはじめ、日常の生活に雅とユーモアと笑顔を贈ります🎁

【源氏物語623 第20帖 朝顔5】女五の宮は、源氏の子どもを孫にしている縁で 始終源氏に会えることので切る 姉君の女三の宮(葵の上等の母君)を羨ましがる。



「お姉様の三の宮がおうらやましい。

 あなたのお子さんを孫にしておられる御縁で

 始終あなたにお逢いしておられるのだからね。

 ここのお亡くなりになった宮様もその思召しだけがあって、

 実現できなかったことで歎息《たんそく》を

 あそばしたことがよくあるのです」

というお話だけには源氏も耳のとまる気がした。

「そうなっておりましたら

 私はすばらしい幸福な人間だったでしょう。

 宮様がたは私に御愛情が足りなかったとより思われません」

と源氏は恨めしいふうに、しかも言外に意を響かせても言った。

🌸優しい憂雨に written by 蒲鉾さちこ

 

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