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源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸

源氏物語&古典をはじめ、日常の生活に雅とユーモアと笑顔を贈ります🎁

【源氏物語324 第12帖 須磨58】源氏は 王昭君《おうしょうくん》を歌った詩の句が口に上った。月光が明るくて、狭い家は奥の隅々まで顕わに見えた。

源氏は

胡角一声霜後夢《こかくいっせいそうごのゆめ》」と

王昭君《おうしょうくん》を歌った詩の句が口に上った。

月光が明るくて、狭い家は奥の隅々《すみずみ》まで顕《あら》わに見えた。

深夜の空が縁側の上にあった。

もう落ちるのに近い月がすごいほど白いのを見て、

唯是西行不左遷《ただこれにしへゆくさせんにあらず》

と源氏は歌った。

何方《いづかた》の 雲路にわれも 迷ひなん

月の見るらんことも恥《はづ》かし
とも言った。

例のように源氏は終夜眠れなかった。

明け方に千鳥が身にしむ声で鳴いた。

友千鳥 諸声《もろごゑ》に鳴く 暁は

一人寝覚《ねざ》めの床《とこ》も頼もし

だれもまだ起きた影がないので、

源氏は何度もこの歌を繰り返して唱えていた。

まだ暗い間に手水《ちょうず》を済ませて

念誦《ねんず》をしていることが

侍臣たちに新鮮な印象を与えた。

この源氏から離れて行く気が起こらないで、

仮に京の家へ出かけようとする者もない。

 

唯是西行不左遷《ただこれにしへゆくさせんにあらず》菅原道真公の作です。ぜひこちらもご覧ください。

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