もったいないお手紙を得ましたことで、
過分な幸福をどう処置してよいかわからぬふうでございます。
それをこんなふうに私は見るのでございます。
眺むらん 同じ雲井を 眺むるは 思ひも同じ 思ひなるらん
だろうと私には思われます。
柄にもない風流気を私の出しましたことをお許しください。
とあった。
檀紙に古風ではあるが書き方に一つの風格のある字で書かれてあった。
なるほど風流気を出したものであると源氏は入道を思い、
返事を書かぬ娘には軽い反感が起こった。
使いはたいした贈り物を得て来たのである。
🪷🎼春の兆し(Signs of spring)by蒲鉾さちこ🪷
少納言のホームページ 源氏物語&古典 syounagon-web ぜひご覧ください🪷
https://syounagon-web-1.jimdosite.com
🪷聴く古典文学 少納言チャンネルは、聴く古典文学動画です。チャンネル登録お願いします🪷
[rakuten:f192015-kofu:10001232:detail]