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源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸

源氏物語&古典をはじめ、日常の生活に雅とユーモアと笑顔を贈ります🎁

【源氏物語323 第12帖 須磨57】灰色の空をながめながら源氏は琴を弾いていた。良清に歌を歌わせて、惟光には笛の役を命じた。源氏の琴の音に二人は涙を流していた。

近所で時々煙の立つのを、

これが海人《あま》の塩を焼く煙なのであろうと

源氏は長い間思っていたが、

それは山荘の後ろの山で柴《しば》を燻《く》べている煙であった。

これを聞いた時の作、

 山がつの 庵《いほり》に 焚《た》けるしば

 しばも言問ひ 来なむ恋ふる里人

冬になって雪の降り荒れる日に

灰色の空をながめながら源氏は琴を弾いていた。

良清《よしきよ》に歌を歌わせて、

惟光《これみつ》には笛の役を命じた。

細かい手を熱心に源氏が弾き出したので、

他の二人は命ぜられたことをやめて琴の音に涙を流していた。

 

漢帝北夷《ほくい》の国へ

おつかわしになった宮女の琵琶《びわ》を弾いて

みずから慰めていた時の心持ち

ましてどんなに悲しいものであったであろう、

それが現在のことで、

自分の愛人などをそうして遠くへやるとしたら、

とそんなことを源氏は想像したが、

やがてそれが真実のことのように思われて来て、

悲しくなった。

漢帝が北夷《ほくい》に遣わせた宮女(王昭君)の琵琶《びわ》を弾いて‥出典はこちら↓

 

【源氏物語 第十二帖 須磨(すま)】

朧月夜との仲が発覚し、追いつめられた光源氏は

後見する東宮に累が及ばないよう、

自ら須磨への退去を決意する。

左大臣家を始めとする親しい人々や藤壺に暇乞いをし、

東宮や女君たちには別れの文を送り、

一人残してゆく紫の上には領地や財産をすべて託した。

 

 須磨へ発つ直前、桐壺帝の御陵に参拝したところ、

生前の父帝の幻がはっきり目の前に現れ、

源氏は悲しみを新たにする。

 

須磨の侘び住まいで、

源氏は都の人々と便りを交わしたり

絵を描いたりしつつ、淋しい日々を送る。

つれづれの物語に明石の君の噂を聞き、

また都から頭中将がはるばる訪ねてきて、

一時の再会を喜び合った。

 

やがて三月上巳の日、

海辺で祓えを執り行った矢先に

恐ろしい嵐が須磨一帯を襲い、

源氏一行は皆恐怖におののいた

 

❄️🎼 雪の終わりに written by MATSU❄️

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