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源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸

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【源氏物語279 第12帖 須磨13】紫の上の父の兵部卿の宮は、源氏の失脚後、皇太后派をはばかってよそよそしい態度をおとりになる。

💠悲哀の響き(Echo with sorrow) written by 蒲鉾さちこ💠

父の親王は初めからこの女王《にょおう》に、

手もとで育てておいでになる姫君ほどの深い愛を

持っておいでにならなかったし、

また現在では皇太后派をはばかって、

よそよそしい態度をおとりになり、

源氏の不幸も見舞いにおいでにならないのを、

夫人は人聞きも恥ずかしいことであると思って、

存在を知られないままでいたほうがかえってよかったとも

悔やんでいた。

 

継母である宮の夫人が、ある人に、

「あの人が突然幸福な女になって出現したかと思うと、

 すぐにもうその夢は消えてしまうじゃないか。

 お母《かあ》さん、お祖母《ばあ》さん、

 今度は良人《おっと》という順に

 だれにも短い縁よりない人らしい」

と言った言葉を、

宮のお邸《やしき》の事情をよく知っている人があって話したので、

女王は情けなく恨めしく思って、

こちらからも音信をしない絶交状態であって、

そのほかに

はだれ一人たよりになる人を持たない孤独の女王であった。

 

【源氏物語 第十二帖 須磨(すま)】

朧月夜との仲が発覚し、追いつめられた光源氏は

後見する東宮に累が及ばないよう、

自ら須磨への退去を決意する。

左大臣家を始めとする親しい人々や藤壺に暇乞いをし、

東宮や女君たちには別れの文を送り、

一人残してゆく紫の上には領地や財産をすべて託した。

 

 須磨へ発つ直前、桐壺帝の御陵に参拝したところ、

生前の父帝の幻がはっきり目の前に現れ、

源氏は悲しみを新たにする。

 

須磨の侘び住まいで、

源氏は都の人々と便りを交わしたり

絵を描いたりしつつ、淋しい日々を送る。

つれづれの物語に明石の君の噂を聞き、

また都から頭中将がはるばる訪ねてきて、

一時の再会を喜び合った。

 

やがて三月上巳の日、

海辺で祓えを執り行った矢先に

恐ろしい嵐が須磨一帯を襲い、

源氏一行は皆恐怖におののいた。

 

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