入内は自邸からおさせしようという気にも源氏はなった。
夫人にその考えを言って、
「あなたのいい友だちになると思う。
仲よくして暮らすのに似合わしい二人だと思う」
と語ったので、
女王《にょおう》も喜んで
斎宮の二条の院へ移っておいでになる用意をしていた。
入道の宮(藤壺の宮)は兵部卿《ひょうぶきょう》の宮が、
後宮入りを目的にして姫君を教育していられることを
知っておいでになるのであったから、
源氏と宮が不和になっている今日では、
その姫君に源氏はどんな態度を取ろうとするのであろうと
心苦しく思召した。
🌃🎼夜と静寂(The night and quiet) written by 蒲鉾さちこ 🌃
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