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源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸

源氏物語&古典をはじめ、日常の生活に雅とユーモアと笑顔を贈ります🎁

【源氏物語306 第12帖 須磨40】御息所からは、情のある手紙が来た。使いの若い侍を逗留させて伊勢の話などを話させた。侍は源氏に会い喜びの涙を流していた。

源氏の手紙に衝動を受けた御息所は、

あとへあとへと書き続《つ》いで、

白い支那《しな》の紙 四、五枚を巻き続けてあった。

書風も美しかった。

愛していた人であったが、その人の過失的な行為を、

同情の欠けた心で見て恨んだりしたことから、

御息所も恋をなげうって

遠い国へ行ってしまったのであると思うと、

源氏は今も心苦しくて、

済まない目にあわせた人として御息所を思っているのである。

 

そんな所へ情のある手紙が来たのであったから、

使いまでも恋人のゆかりの親しい者に思われて、

二、三日滞留させて伊勢の話を侍臣たちに問わせたりした。

若やかな気持ちのよい侍であった。

閑居のことであるから、

そんな人もやや近い所で

ほのかに源氏の風貌《ふうぼう》に接することもあって

侍は喜びの涙を流していた。

伊勢の消息に感動した源氏の書く返事の内容は

想像されないこともない。

 

【源氏物語 第十二帖 須磨(すま)】

朧月夜との仲が発覚し、追いつめられた光源氏は

後見する東宮に累が及ばないよう、

自ら須磨への退去を決意する。

左大臣家を始めとする親しい人々や藤壺に暇乞いをし、

東宮や女君たちには別れの文を送り、

一人残してゆく紫の上には領地や財産をすべて託した。

 

 須磨へ発つ直前、桐壺帝の御陵に参拝したところ、

生前の父帝の幻がはっきり目の前に現れ、

源氏は悲しみを新たにする。

 

須磨の侘び住まいで、

源氏は都の人々と便りを交わしたり

絵を描いたりしつつ、淋しい日々を送る。

つれづれの物語に明石の君の噂を聞き、

また都から頭中将がはるばる訪ねてきて、

一時の再会を喜び合った。

 

やがて三月上巳の日、

海辺で祓えを執り行った矢先に

恐ろしい嵐が須磨一帯を襲い、

源氏一行は皆恐怖におののいた。

 

💠🎼お露 written by ゆうり 💠

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