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源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸

源氏物語&古典をはじめ、日常の生活に雅とユーモアと笑顔を贈ります🎁

【源氏物語322 第12帖 須磨56】紫の上の美しい容姿に、誠実な性格に、暖かい思いやりのある人扱いに敬服して暇乞いする者はいない。源氏は紫の上と離れているのが堪え難い。

二条の院の姫君は時がたてばたつほど、

悲しむ度も深くなっていった。

東の対にいた女房もこちらへ移された初めは、

自尊心の多い彼女たちであるから、たいしたこともなくて、

ただ源氏が特別に心を惹かれているだけの女性であろうと

女王を考えていたが、

《な》れてきて夫人のなつかしく美しい容姿に、

誠実な性格に、暖かい思いやりのある人扱いに敬服して、

だれ一人 暇《いとま》を乞《こ》う者もない。

良い家から来ている人たちには 夫人も顔を合わせていた。

だれよりも源氏が愛している理由がわかったように

彼女たちは思うのであった。

 

須磨のほうでは紫の女王《にょおう》との別居生活が

このまま続いて行くことは堪えうることでないと

源氏は思っているのであるが、

自分でさえ 何たる宿命でこうした生活をするのかと情けない家に、

花のような姫君を迎えるという事は

あまりに思いやりのないことであると

また思い返されもするのである。

下男や農民に何かと人の小言《こごと》を言う事なども

居間に近い所で行なわれる時、

あまりにもったいないことであると

源氏自身で自身を思うことさえもあった。

 

【源氏物語 第十二帖 須磨(すま)】

朧月夜との仲が発覚し、追いつめられた光源氏は

後見する東宮に累が及ばないよう、

自ら須磨への退去を決意する。

左大臣家を始めとする親しい人々や藤壺に暇乞いをし、

東宮や女君たちには別れの文を送り、

一人残してゆく紫の上には領地や財産をすべて託した。

 

 須磨へ発つ直前、桐壺帝の御陵に参拝したところ、

生前の父帝の幻がはっきり目の前に現れ、

源氏は悲しみを新たにする。

 

須磨の侘び住まいで、

源氏は都の人々と便りを交わしたり

絵を描いたりしつつ、淋しい日々を送る。

つれづれの物語に明石の君の噂を聞き、

また都から頭中将がはるばる訪ねてきて、

一時の再会を喜び合った。

 

やがて三月上巳の日、

海辺で祓えを執り行った矢先に

恐ろしい嵐が須磨一帯を襲い、

源氏一行は皆恐怖におののいた。

 

🌿🎼 悲雨 written by Notzan ACT🌿

 

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