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源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸

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【源氏物語561 第17帖 絵合14】宮中の女官たちも 絵について論じることに夢中になっていた。藤壺の中宮は左右に分け 説を闘わせてご覧になった。

小説を絵にした物は、

見る人がすでに心に作っている幻想を

それに加えてみることによって絵の効果が

倍加されるものであるから

その種類の物が多い。

梅壺《うめつぼ》の王女御《おうにょご》のほうのは

古典的な価値の定まった物を絵にしたのが多く、

弘徽殿のは新作として

近ごろの世間に評判のよい物を描かせたのが多かったから、

見た目のにぎやかで派手なのはこちらにあった。

典侍《ないしのすけ》や内侍《ないし》や命婦《みょうぶ》も

絵の価値を論じることに一所懸命になっていた。

女院も宮中においでになるころであったから、

女官たちの論議する者を二つにして

説をたたかわせて御覧になった。

左右に分けられたのである。

梅壺方は左で、

平典侍《へいてんじ》、侍従の内侍、少将の命婦などで、

右方は

大弐の典侍、中将の命婦、兵衛《ひょうえ》の命婦などであった。

皆世間から有識者として認められている女性である。

🪻Reflections_of_Autumn🪻

 

🌸第17帖 絵合(えあわせ)の内容はこちら

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