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源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸

源氏物語&古典をはじめ、日常の生活に雅とユーモアと笑顔を贈ります🎁

【源氏物語232 第十帖 賢木44】朱雀帝は、どの兄弟よりも東宮を大切に思っており、平凡な自分の不名誉を回復してくれるだろうと頼みにしていると仰せになる。

🌸🎼追憶 music by しゃろう🌸

二十日《はつか》の月がようやく照り出して、

夜の趣がおもしろくなってきたころ、

帝は、

「音楽が聞いてみたいような晩だ」

と仰せられた。

「私は今晩中宮が退出されるそうですから

 御訪問に行ってまいります。

 院の御遺言を承っていまして、

 だれもほかにお世話をする人もない方でございますから、

 親切にしてさしあげております。

 東宮と私どもとの関係からもお捨てしておけませんのです」

と源氏は奏上した。

「院は東宮を自分の子と思って愛するようにと仰せなすったからね、

 自分はどの兄弟よりも大事に思っているが、

 目に立つようにしてもと思って、

 自分で控え目にしている。

 東宮はもう字などもりっぱなふうにお書きになる。

 すべてのことが平凡な自分の不名誉を

 あの方が回復してくれるだろうと頼みにしている」

「それはいろんなことを大人のようになさいますが、

 まだ何と申しても御幼齢ですから」

 

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【源氏物語 第十帖 賢木 さかき】

正妻の葵の上が亡くなった。

六条御息所も晴れて源氏の正妻に迎えられるだろうと

世間は噂していた。

しかし 源氏は冷たくなり 縁が程遠くなった御息所。

彼女は 悩みながらも斎宮とともに伊勢に下ることにする。

 

いよいよ出発間近となった。  

このまま別れるのはあまりにも忍びないと、

源氏も御息所のもとを訪ねる。

顔を合わせてしまうとやはり再び思いが乱れる御息所だったが、

伊勢へと下って行った。

 

 桐壷院の病が重くなる。

死期を悟った院は朱雀帝に春宮と源氏のことを

遺言で託した後  ほどなく崩御してしまう。  時勢は、

左大臣側から朱雀帝の外戚である右大臣側に移って行った。

朱雀帝の優しい性格もあって、

政治は右大臣に権力が集中していった。

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