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源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸

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より多く愛している女の哀しみ【源氏物語190 第10帖 賢木2】源氏は野宮の六条御息所を訪問することにした

いよいよ御息所に行ってしまわれることは残念で、

手紙だけは愛をこめてたびたび送っていた。

情人として逢うようなことは思いもよらないようにもう今の御息所は思っていた。

自分に逢っても恨めしく思った記憶のまだ消えない源氏は

冷静にも別れうるであろうが、

その人をより多く愛している弱味のある自分は

心を乱さないではいられないであろう、

逢うことはこの上にいっそう苦痛を加えるだけであると思って、

御息所はしいて冷ややかになっているのである。

野の宮から六条の邸へそっと帰って行っていることもあるのであるが、

源氏はそれを知らなかった。

野の宮といえば情人として男の通ってよい場所でもないから、

二人のためには相見る時のない月日がたった。

院が御大病というのでなしに、

時々発作的に悪くおなりになるようなことがあったりして、

源氏はいよいよ心の余裕の少ない身になっていたが、

恨んでいるままに終わることは女のためにかわいそうであったし、

人が聞いて肯定しないことでもあろうからと思って、

源氏は御息所を野の宮へ訪問することにした。

 

【源氏物語 第十帖 賢木 さかき】

正妻の葵の上が亡くなった。

六条御息所も晴れて源氏の正妻に迎えられるだろうと世間は噂していた。

しかし 源氏は冷たくなり 縁が程遠くなった御息所。

彼女は 悩みながらも斎宮とともに伊勢に下ることにする。

いよいよ出発間近となった。
このまま別れるのはあまりにも忍びないと、

源氏も御息所のもとを訪ねる。

顔を合わせてしまうとやはり再び思いが乱れる御息所だったが、

伊勢へと下って行った。

 桐壷院の病が重くなる。

死期を悟った院は朱雀帝に春宮と源氏のことを遺言で託した後 

ほどなく崩御してしまう。
  時勢は、左大臣側から朱雀帝の外戚である右大臣側に移って行った。

朱雀帝の優しい性格もあって、政治は右大臣に権力が集中していった。

 

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