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源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸

源氏物語&古典をはじめ、日常の生活に雅とユーモアと笑顔を贈ります🎁

【源氏物語488 第14帖 澪標62】斎宮の宮は、源氏に返事を書いた。おとなしい書風で応用で品のあるものであった。源氏は伊勢へお行きになった頃から、この方に興味を持っていたのである。


宮は返事を書きにくく思召したのであるが、

「われわれから御挨拶をいたしますのは失礼でございますから」

と女房たちがお責めするので、

灰色の紙の薫香《くんこう》のにおいを染ませた艶《えん》なのへ、

目だたぬような書き方にして、

消えがてに ふるぞ悲しき かきくらし

わが身それとも 思ほえぬ世に

とお書きになった。

おとなしい書風で、そしておおようで、

すぐれた字ではないが品のあるものであった。

斎宮になって伊勢へお行きになったころから

源氏はこの方に興味を持っていたのである。

🌖🎼月夜に光る written by すもち🌖

 

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