源氏は寂しい心を抱いて、
昔を思いながら居間の御簾《みす》を下《お》ろしこめて
精進の日を送り仏勤めをしていた。
前斎宮へは始終見舞いの手紙を送っていた。
宮のお悲しみが少し静まってきたころからは
御自身で返事もお書きになるようになった。
それを恥ずかしく思召すのであったが、
乳母《めのと》などから、
「もったいないことでございますから」
と言って、
自筆で書くことをお勧められになるのである。
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