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源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸

源氏物語&古典をはじめ、日常の生活に雅とユーモアと笑顔を贈ります🎁

【源氏物語607 第19帖 薄雲38】源氏は、王命婦に尋ねた。命婦は「藤壺の宮様は、帝が秘密を知らぬことで、御仏の咎《とが》をお受けになりはせぬかと 御煩悶をあそばしたようでございました」と答えた。

🪷標題は源氏物語606になってますが、正しくは【源氏物語607 第19帖 薄雲38】です💦
すみません🙇


帝はそれも御不満足なことに思召して、

親王になることをしきりにお勧めあそばされたが、

そうして帝の御後見をする政治家がいなくなる、

中納言が今度大納言になって

右大将を兼任することになったが、

この人がもう一段昇進したあとであったなら、

親王になって閑散な位置へ退くのもよいと源氏は思っていた。

源氏はこんなふうな態度を

帝がおとりあそばすことになったことで苦しんでいた。

故中宮のためにもおかわいそうなことで、

また陛下には

御煩悶《はんもん》をおさせする結果になっている秘密奏上を

だれがしたかと怪しく思った。

命婦は御匣殿《みくしげどの》がほかへ移ったあとの御殿に

部屋をいただいて住んでいたから、

源氏はそのほうへ訪《たず》ねて行った。

「あのことをもし何かの機会に

 少しでも陛下のお耳へお入れになったのですか」

と源氏は言ったが、

「私がどういたしまして。

 宮様は陛下が秘密をお悟りになることを

 非常に恐れておいでになりましたが、

 また一面では陛下へ絶対にお知らせしないことで

 陛下が御仏の咎《とが》をお受けになりはせぬかと

 御煩悶をあそばしたようでございました」

 命婦はこう答えていた。

こんな話にも故宮の御感情のこまやかさが忍ばれて

源氏は恋しく思った。

🪷🎼アリウス written by sakunoken

 

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