惟光《これみつ》が源氏の隠し事に関係しないことはなくて、
明石の上京の件についても
源氏はこの人にまず打ち明けて、
さっそく大井へ山荘を見にやり、
源氏のほうで用意しておくことは皆させた。
「ながめのよい所でございまして、
やはりまた海岸のような気のされる所もございます」
と惟光は報告した。
そうした山荘の風雅な女主人になる資格のある人であると
源氏は思っていた。
源氏の作っている御堂は大覚寺の南にあたる所で、
滝殿《たきどの》などの美術的なことは大覚寺にも劣らない。
明石の山荘は川に面した所で、
大木の松の多い中へ素朴に寝殿の建てられてあるのも、
山荘らしい寂しい趣が出ているように見えた。
源氏は内部の設備までも自身のほうでさせておこうとしていた。
親しい人たちをもまたひそかに明石へ迎えに立たせた。
🪷月夜の空中庭園 written by こおろぎ🪷
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