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源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸

源氏物語&古典をはじめ、日常の生活に雅とユーモアと笑顔を贈ります🎁

【源氏物語575 第17帖 絵合28】帝は絵合に満足あそばしたご様子であった。中納言は娘の女御に対するご愛情は特別と思いつつも不安になる。

「須磨、明石の二巻は女院の御座右に差し上げていただきたい」

こう源氏は申し出た。

女院はこの二巻の前後の物も皆見たく思召すとのことであったが、

「またおりを見まして」

と源氏は御挨拶《あいさつ》を申した。

帝が絵合わせに満足あそばした御様子であったのを

源氏はうれしく思った。

二人の女御の挑《いど》みから始まった

ちょっとした絵の上のことでも

源氏は大形《おおぎょう》に力を入れて

梅壺《うめつぼ》を勝たせずには置かなかったことから

中納言は娘の気《け》押されて行く運命も予感して

口惜《くちお》しがった。

帝は初めに参った女御であって、

御愛情に特別なもののあることを、

女御の父の中納言だけは想像のできる点もあって、

頼もしくは思っていて、

すべては自分の取り越し苦労であると

しいて思おうとも中納言はしていた。

🪷月夜の空中庭園 written by こおろぎ 🪷

🌸第17帖 絵合(えあわせ)の内容はこちら

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