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源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸

源氏物語&古典をはじめ、日常の生活に雅とユーモアと笑顔を贈ります🎁

【源氏物語576 第17帖 絵合29 完】源氏は、郊外に御堂を建てさせる。仏勤めにも思いがあるが、子ども達の教育を大切にしたい気持ちもある。

宮中の儀式などもこの御代から始まったというものを

起こそうと源氏は思うのであった。

絵合わせなどという催しでも単なる遊戯でなく、

美術の鑑賞の会にまで引き上げて行なわれるような

盛りの御代が現出したわけである。

しかも源氏は人生の無常を深く思って、

帝がいま少し大人におなりになるのを待って、

出家がしたいと心の底では思っているようである。

昔の例を見ても、年が若くて官位の進んだ、

そして世の中に卓越した人は

長く幸福でいられないものである、

自分は過分な地位を得ている、

以前不幸な日のあったことで、

ようやくまだ今日まで運が続いているのである、

今後もなお順境に身を置いていては長命のほうが危い、

静かに引きこもって

後世《ごせ》のための仏勤めをして長寿を得たいと、

源氏はこう思って、

郊外の土地を求めて御堂《みどう》を建てさせているのであった。

仏像、経巻などもそれとともに用意させつつあった。

しかし子供たちをよく教育してりっぱな人物、

すぐれた女性にしてみようと思う精神と出家のことは

両立しないのであるから、

どっちがほんとうの源氏の心であるかわからない。

🪷雪風 written by のる🪷

🌸第17帖 絵合(えあわせ)の内容はこちら

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