「小説を題にして描いた絵が最もおもしろい」
と言って、
権中納言は選んだよい小説の内容を絵にさせているのである。
一年十二季の絵も平凡でない文学的価値のある詞《ことば》書きをつけて
帝のお目にかけた。
おもしろい物であるがそれは非常に大事な物らしくして、
帝のおいでになっている間にも、
長くは御前へ出して置かずにしまわせてしまうのである。
帝が斎宮の女御に見せたく思召して、
お持ちになろうとするのを弘徽殿の人々は常にはばむのであった。
源氏がそれを聞いて、
「中納言の競争心はいつまでも若々しく燃えているらしい」
などと笑った。
🪷切なくて、温かい(Bittersweet,but heart warming…)by 蒲鉾さちこ
🌸第17帖 絵合(えあわせ)の内容はこちら
少納言のホームページ 源氏物語&古典 syounagon-web ぜひご覧ください🪷
https://syounagon-web-1.jimdosite.com
🪷聴く古典文学 少納言チャンネルは、聴く古典文学動画。チャンネル登録お願いします🪷