生《なま》物識りの骨董《こっとう》好きの人が、
だれに製作させた物、某の傑作があると聞いて、譲り受けたいと、
想像のできる貧乏さを軽蔑して申し込んでくるのを、
例のように女房たちは、
「しかたのないことでございますよ。困れば道具をお手放しになるのは」
と言って、
それを金にかえて目前の窮迫から救われようとする時があると、
末摘花は頑強《がんきょう》にそれを拒む。
「私が見るようにと思って作らせておいてくだすったに違いないのだから、
それをつまらない家の装飾品になどさせてよいわけはない。
お父様のお心持ちを無視することになるからね、お父様がおかわいそうだ」
ただ少しの助力でもしようとする人をも持たない女王であった。
🍂🎼桜の樹の下には written by ハシマミ🍂
🌷第15帖 蓬生(よもぎう)のあらすじはこちら↓
少納言のホームページ 源氏物語&古典 syounagon-web ぜひご覧ください🪷
https://syounagon-web-1.jimdosite.com
🪷聴く古典文学 少納言チャンネルは、聴く古典文学動画。チャンネル登録お願いします🪷
A10-242【ふるさと納税】cocosara 瑠璃色に光る蝶の帯留
- 価格: 10000 円
- 楽天で詳細を見る