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源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸

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【源氏物語664 第21帖 乙女19】内大臣は雲居の雁の恋愛に悩む。従弟どうしの結婚などはあまりにありふれたことすぎるし、東宮へと考えていたのでだ一つの慰めだったこともこわされたと思うのであった。

内大臣は車中で娘の恋愛のことばかりが考えられた。

非常に悪いことではないが、

従弟どうしの結婚などはあまりにありふれたことすぎるし、

野合の初めを世間の噂《うわさ》に上されることもつらい。

後宮の競争に女御をおさえた源氏が恨めしい上に、

また自分はその失敗に代えて

あの娘を東宮へと志していたのではないか、

僥倖《ぎょうこう》があるいはそこにあるかもしれぬと、

ただ一つの慰めだったこともこわされたと思うのであった。

源氏と大臣との交情は睦《むつ》まじく行っているのであるが、

昔もその傾向があったように、

負けたくない心が断然強くて、

大臣はそのことが不快であるために朝まで安眠もできなかった。

大宮も様子を悟っておいでになるであろうが、

非常におかわいくお思いになる孫であるから勝手なことをさせて、

見ぬ顔をしておいでになるのであろうと女房たちの言っていた点で、

大臣は大宮を恨めしがっていた。

腹がたつとそれを内におさえることのできない性質で大臣はあった。

🌷🎼#Just a really bad feeling written by #稿屋 隆

 

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