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源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸

源氏物語&古典をはじめ、日常の生活に雅とユーモアと笑顔を贈ります🎁

【源氏物語505 第15帖 蓬生5】よそへ移ろうという女房の言葉も「恐い気がするほど荒れていても、お父様の魂が残っていると思う点で心が慰むのだ」という末摘花。


まだ少しばかり残っている女房は、

「これではしようがございません。

  近ごろは地方官などがよい邸を自慢に造りますが、

  こちらのお庭の木などに目をつけて、

  お売りになりませんかなどと近所の者から言わせてまいりますが、

  そうあそばして、

  こんな怖しい所はお捨てになってほかへお移りなさいましよ。

  いつまでも残っております私たちだってたまりませんから」

などと女主人に勧めるのであったが、

「そんなことをしてはたいへんよ。世間体もあります。

   私が生きている間は

 邸を人手に渡すなどということはできるものでない。

  こんなに恐い気がするほど荒れていても、

  お父様の魂が残っていると思う点で、 

  私はあちこちをながめても心が慰むのだからね」

女王は泣きながらこう言って、

女房たちの進言を思いも寄らぬことにしていた。

🍂🎼秋の足音 written by のる 🍂

 

🌷第15帖 蓬生(よもぎう)のあらすじはこちら↓

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