いろいろと御煩悶《はんもん》をあそばされた。
故院のためにも済まないこととお思われになったし、
源氏が父君でありながら自分の臣下となっているということも
もったいなく思召された。
お胸が苦しくて朝の時が進んでも御寝室をお離れにならないのを、
こうこうと報《しら》せがあって源氏の大臣が驚いて参内した。
お出ましになって源氏の顔を御覧になると
いっそう忍びがたくおなりあそばされた。
帝は御落涙になった。
🪷🎼落陽 written by のる
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