2024-02-12から1日間の記事一覧
【源氏物語602 第19帖 薄雲33】源氏は女院をお慕いする親子の情から、お悲しいのであろうと拝見したその日に式部卿親王の薨去が奏上された。いよいよ天の示しが急になったと帝はお感じになったのであった。
源氏は女院をお慕いあそばされる御親子の情から、 夜も昼もお悲しいのであろうと拝見した、その日に式部卿《しきぶきょう》親王の薨去が奏上された。いよいよ天の示しが急になったというように帝はお感じになったのであった。こんなころであったからこの日は…
光源氏31歳冬から32歳秋の話。 明石の御方は悩みぬいた末、 母尼君の説得もあって姫君を源氏に委ねることを決断する。 雪の日に源氏が姫君を迎えに訪れ、明石の御方は涙ながらにそれを見送った。 二条院では早速盛大な袴着が行われ、 紫の上も今は姫君の可愛…