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源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸

源氏物語&古典をはじめ、日常の生活に雅とユーモアと笑顔を贈ります🎁

【源氏物語302 第12帖 須磨36】源氏がそこから出入りした戸口、よりかかっていることの多かった柱も見ては胸が悲しみでふさがる紫の上。

鏡の影ほどの確かさで

心は常にあなたから離れないだろうと言った、

恋しい人の面影はその言葉のとおりに目から離れなくても、

現実のことでないことは何にもならなかった。

源氏がそこから出入りした戸口、

よりかかっていることの多かった柱も見ては

胸が悲しみでふさがる夫人であった。

 

今の悲しみの量を過去の幾つの事に

比べてみることができたりする年配の人であっても、

こんなことは堪えられないに違いないのを、

だれよりも睦《むつ》まじく暮らして、

ある時は父にも母にもなって

愛撫《あいぶ》された保護者で

良人《おっと》だった人ににわかに引き離されて

女王が源氏を恋しく思うのはもっともである。

死んだ人であれば悲しい中にも、

時間があきらめを教えるのであるが、

これは遠い十万億土ではないが、

いつ帰るとも定めて思えない別れをしているのであるのを

夫人はつらく思うのである。

 

【源氏物語 第十二帖 須磨(すま)】

朧月夜との仲が発覚し、追いつめられた光源氏は

後見する東宮に累が及ばないよう、

自ら須磨への退去を決意する。

左大臣家を始めとする親しい人々や藤壺に暇乞いをし、

東宮や女君たちには別れの文を送り、

一人残してゆく紫の上には領地や財産をすべて託した。

 

 須磨へ発つ直前、桐壺帝の御陵に参拝したところ、

生前の父帝の幻がはっきり目の前に現れ、

源氏は悲しみを新たにする。

 

須磨の侘び住まいで、

源氏は都の人々と便りを交わしたり

絵を描いたりしつつ、淋しい日々を送る。

つれづれの物語に明石の君の噂を聞き、

また都から頭中将がはるばる訪ねてきて、

一時の再会を喜び合った。

 

やがて三月上巳の日、

海辺で祓えを執り行った矢先に

恐ろしい嵐が須磨一帯を襲い、

源氏一行は皆恐怖におののいた。

 

 

🌙蒼白な月影 written by まんぼう二等兵🌙

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