google.com, pub-8944455872984568, DIRECT, f08c47fec0942fa0

源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸

源氏物語&古典をはじめ、日常の生活に雅とユーモアと笑顔を贈ります🎁

【源氏物語249 賢木61】源氏に属している官吏も 除目《じもく》の結果を見れば不幸であった。 不面目な気がして源氏は家にばかり引きこもっていた。

🌸🎼 時の残影 written by のる 🌸

 

源氏もこの宮のお心持ちを知っていて、

ごもっともであると感じていた。

一方では家司《けいし》として

源氏に属している官吏も

除目《じもく》の結果を見れば不幸であった。

不面目な気がして源氏は家にばかり引きこもっていた。

 

左大臣も公人として、

また個人として幸福の去ってしまった今日を悲観して

致仕の表を奉った。

帝は院が非常に御信用あそばして、

国家の柱石は彼であると御遺言あそばしたことを思召すと、

辞表を御採用になることができなくて、

たびたびお返しになったが、

大臣のほうではまた何度も繰り返して、

辞意を奏上して、

そしてそのまま出仕をしないのであったから、

太政大臣一族だけが栄えに栄えていた。

 

国家の重鎮である大臣が引きこもってしまったので、

帝も心細く思召されるし、

世間の人たちも歎《なげ》いていた。

左大臣家の公子たちもりっぱな若い官吏で、

皆順当に官位も上りつつあったが、

もうその時代は過ぎ去ってしまった。

三位《さんみ》中将なども

こうした世の中に気をめいらせていた。

 

【源氏物語 第十帖 賢木 さかき】

正妻の葵の上が亡くなった。

六条御息所も晴れて源氏の正妻に迎えられるだろうと

世間は噂していた。

しかし 源氏は冷たくなり 縁が程遠くなった御息所。

彼女は 悩みながらも斎宮とともに伊勢に下ることにする。

 

いよいよ出発間近となった。  

このまま別れるのはあまりにも忍びないと、

源氏も御息所のもとを訪ねる。

顔を合わせてしまうとやはり再び思いが乱れる御息所だったが、

伊勢へと下って行った。

 

 桐壷院の病が重くなる。

死期を悟った院は朱雀帝に春宮と源氏のことを

遺言で託した後  ほどなく崩御してしまう。  時勢は、

左大臣側から朱雀帝の外戚である右大臣側に移って行った。

朱雀帝の優しい性格もあって、

政治は右大臣に権力が集中していった。

少納言のホームページ 源氏物語&古典 syounagon-web ぜひご覧ください🪷

https://syounagon-web-1.jimdosite.com

 

💠聴く古典文学📚少納言チャンネルは、聴く古典として動画を作っております。ぜひチャンネル登録お願いします🌷