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源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸

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【源氏物語247 第十帖 賢木59】ご立派でも綺麗でも、正しい意味では欠けていらっしゃった。御幸福ばかりでなくおなりになって、深味がおできになりましたね。」と 老いた女房は泣く

🌸🎼 湖底のUndine written by Ryo Lion🌸

「ますますごりっぱにお見えになる。

 あらゆる幸福を

 御自分のものにしていらっしゃったころは、

 ただ天下の第一の人であるだけで、

 それだけではまだ人生がおわかりにならなかったわけで、

 ごりっぱでもおきれいでも、

 正しい意味では欠けていらっしゃるところがあったのです。

 御幸福ばかりでなくおなりになって、

 深味がおできになりましたね。

 しかしお気の毒なことですよ」

などと老いた女房が泣きながらほめていた。

中宮もお心にいろいろな場合の

過去の源氏の面影を思っておいでになった。

 

【源氏物語 第十帖 賢木 さかき】

正妻の葵の上が亡くなった。

六条御息所も晴れて源氏の正妻に迎えられるだろうと

世間は噂していた。

しかし 源氏は冷たくなり 縁が程遠くなった御息所。

彼女は 悩みながらも斎宮とともに伊勢に下ることにする。

いよいよ出発間近となった。
  このまま別れるのはあまりにも忍びないと、

源氏も御息所のもとを訪ねる。

顔を合わせてしまうとやはり再び思いが乱れる御息所だったが、

伊勢へと下って行った。

 

 桐壷院の病が重くなる。

死期を悟った院は朱雀帝に春宮と源氏のことを

遺言で託した後  ほどなく崩御してしまう。
  時勢は、

左大臣側から朱雀帝の外戚である右大臣側に移って行った。

朱雀帝の優しい性格もあって、

政治は右大臣に権力が集中していった

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