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源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸

源氏物語&古典をはじめ、日常の生活に雅とユーモアと笑顔を贈ります🎁

【源氏物語241 第十帖 賢木53】源氏が中宮に突然の出家について尋ねる。中宮は、前々から考えていたことを 命婦を通じてお答えになった。

❄️🎼 冬待人 written by のる❄️

明るい月が空にあって、

雪の光と照り合っている庭をながめても、

院の御在世中のことが目に浮かんできて

堪えがたい気のするのを源氏はおさえて、

「何が御動機になりまして、

 こんなに突然な御出家をあそばしたのですか」

と挨拶を取り次いでもらった。

 

「これはただ今考えついたことではなかったのですが、

 昨年の悲しみがありました時、

 すぐにそういたしましては人騒がせにもなりますし、

 それでまた私自身も取り乱しなどしてはと思いまして」

例の命婦《みょうぶ》がお言葉を伝えたのである。

源氏は御簾《みす》の中のあらゆる様子を想像して悲しんだ。

おおぜいの女の衣摺《きぬず》れなどから、

身もだえしながら悲しみをおさえているのがわかるのであった。

風がはげしく吹いて、

御簾の中の薫香《くんこう》の落ち着いた黒方香《くろぼうこう》の煙も

仏前の名香のにおいもほのかに洩《も》れてくるのである。

源氏の衣服の香もそれに混じって極楽が思われる夜であった。

 

【源氏物語 第十帖 賢木 さかき】

正妻の葵の上が亡くなった。

六条御息所も晴れて源氏の正妻に迎えられるだろうと

世間は噂していた。

しかし 源氏は冷たくなり 縁が程遠くなった御息所。

彼女は 悩みながらも斎宮とともに伊勢に下ることにする。

 

いよいよ出発間近となった。  

このまま別れるのはあまりにも忍びないと、

源氏も御息所のもとを訪ねる。

顔を合わせてしまうとやはり再び思いが乱れる御息所だったが、

伊勢へと下って行った。

 

 桐壷院の病が重くなる。

死期を悟った院は朱雀帝に春宮と源氏のことを

遺言で託した後  ほどなく崩御してしまう。  時勢は、

左大臣側から朱雀帝の外戚である右大臣側に移って行った。

朱雀帝の優しい性格もあって、

政治は右大臣に権力が集中していった。

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