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源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸

源氏物語&古典をはじめ、日常の生活に雅とユーモアと笑顔を贈ります🎁

【源氏物語240 第十帖 賢木52】中宮は堅い御決心を兄宮へお告げになって、叡山の座主《ざす》をお招きになって、授戒のことを仰せられた。

💠🎼 止まない雨を見ていた written by キュス💠

中宮は堅い御決心を兄宮へお告げになって、

叡山《えいざん》の座主《ざす》をお招きになって、

授戒のことを仰せられた。

伯父《おじ》君にあたる横川《よかわ》の僧都《そうず》が

帳中に参って お髪《ぐし》をお切りする時に

人々の啼泣《ていきゅう》の声が宮をうずめた。

平凡な老人でさえいよいよ出家するのを見ては悲しいものである。

まして何の予告もあそばさずに

たちまちに脱履の実行をなされたのであるから、

兵部卿の宮も非常にお悲しみになった。

 

参列していた人々も同情の禁ぜられない中宮のお立場と、

この寂しい結末の場を拝して泣く者が多かった。

院の皇子方は、

父帝がどれほど御愛寵《あいちょう》なされたお后であったかを、

現状のお気の毒さに比べて考えては皆暗然としておいでになった。

方々は慰問の御挨拶《あいさつ》をなされたのであるが、

源氏は最後に残って、

驚きと悲しみに言葉も心も失った気もしたが、

人目が考えられ、

やっと気を引き立てるようにしてお居間へ行った。

落ち着かれずに人々がうろうろしたことや、

すすり泣きの声もひとまずやんで、

女房は涙をふきながらあなたこなたにかたまっていた。

 

【源氏物語 第十帖 賢木 さかき】

正妻の葵の上が亡くなった。

六条御息所も晴れて源氏の正妻に迎えられるだろうと

世間は噂していた。

しかし 源氏は冷たくなり 縁が程遠くなった御息所。

彼女は 悩みながらも斎宮とともに伊勢に下ることにする。

いよいよ出発間近となった。
  このまま別れるのはあまりにも忍びないと、

源氏も御息所のもとを訪ねる。

顔を合わせてしまうとやはり再び思いが乱れる御息所だったが、

伊勢へと下って行った。

 

 桐壷院の病が重くなる。

死期を悟った院は朱雀帝に春宮と源氏のことを

遺言で託した後  ほどなく崩御してしまう。
  時勢は、

左大臣側から朱雀帝の外戚である右大臣側に移って行った。

朱雀帝の優しい性格もあって、

政治は右大臣に権力が集中していった

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