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源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸

源氏物語&古典をはじめ、日常の生活に雅とユーモアと笑顔を贈ります🎁

【源氏物語237 第十帖 賢木49】源氏は中宮に手紙を送ると返事が来た。中宮の字は、特色のある派手な字というのではないが、決して平凡ではないのである。


中宮は院の御一周忌をお営みになったのに続いて

またあとに法華経《ほけきょう》の八講を催されるはずで

いろいろと準備をしておいでになった。

十一月の初めの御命日に雪がひどく降った。

源氏から中宮へ歌が送られた。

別れにし 今日《けふ》は来れども 見し人に 

行き逢《あ》ふほどをいつと頼まん

中宮のためにもお悲しい日で、すぐにお返事があった。

ながらふる ほどは憂《う》けれど 行きめぐり

今日はその世に 逢ふ心地《ここち》して

巧みに書こうともしてない字が

雅趣に富んだ気高《けだか》ものに見えるのも

源氏の思いなしであろう。

特色のある派手な字というのではないが

決して平凡ではないのである。

今日だけは恋も忘れて終日 御父の院のために

雪の中で仏勤めをして源氏は暮らしたのである。

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【源氏物語 第十帖 賢木 さかき

正妻の葵の上が亡くなった。

六条御息所も晴れて源氏の正妻に迎えられるだろうと

世間は噂していた。

しかし 源氏は冷たくなり 縁が程遠くなった御息所。

彼女は 悩みながらも斎宮とともに伊勢に下ることにする。

いよいよ出発間近となった。  

このまま別れるのはあまりにも忍びないと、

源氏も御息所のもとを訪ねる。

顔を合わせてしまうとやはり再び思いが乱れる御息所だったが、

伊勢へと下って行った。

 桐壷院の病が重くなる。

死期を悟った院は朱雀帝に春宮と源氏のことを

遺言で託した後  ほどなく崩御してしまう。  時勢は、

左大臣側から朱雀帝の外戚である右大臣側に移って行った。

朱雀帝の優しい性格もあって、

政治は右大臣に権力が集中していった。

❄️忘れえぬ季節 written by のる❄️

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