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源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸

源氏物語&古典をはじめ、日常の生活に雅とユーモアと笑顔を贈ります🎁

2023-06-09から1日間の記事一覧

【源氏物語246 第十帖 賢木58】宮と源氏の座は近い。取次の女房への宮のお声もほのかに聞こえる。源氏の涙がほろほろとこぼれた。

雨音落ちる日(A day,hear the sound of rain) written by 蒲鉾さちこ 解けてきた池の薄氷にも、 芽をだしそめた柳にも自然の春だけが見えて、 いろいろに源氏の心をいたましくした。 「音に聞く 松が浦島《うらしま》 今日ぞ見る うべ心ある海人《あま》は…

【源氏物語245 第十帖 賢木57】源氏が参賀に来たのを 藤壺の宮はわけもなく落涙あそばした。お住まいも鈍色で、純然たり尼君のお住まいであるが、女房達の衣装も かえって上品に見えないこともなかった。

優しい日だまりと、静寂(The calm and quiet sunny place) written by 蒲鉾さちこ 源氏が伺候した。 正月であっても来訪者は稀《まれ》で、 お付き役人の幾人だけが寂しい恰好《かっこう》をして、 力のないふうに事務を取っていた。 白馬《あおうま》の節…

【源氏物語244 第十帖 賢木56】春になり御所では華やかな行事もあったが、中宮は人生の悲哀を感じておいでになり仏勤めに励んでおいでになる。

悲哀 written by チョコミント 源氏が三条の宮邸を御訪問することも気楽にできるようになり、 宮のほうでも御自身でお話をあそばすこともあるようになった。 少年の日から思い続けた源氏の恋は 御出家によって解消されはしなかったが、 これ以上に御接近す…