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源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸

源氏物語&古典をはじめ、日常の生活に雅とユーモアと笑顔を贈ります🎁

東宮より挿頭の花を下賜される【源氏物語118 第八帖 花宴2 】紫宸殿にて桜の宴🌸美しい舞に左大臣は落涙する。頭中将の舞も素晴らしい。頭中将は御衣を賜る

🌸春の永日《ながび》がようやく入り日の刻になるころ、

春鶯囀《しゅんおうてん》の舞がおもしろく舞われた。

源氏の紅葉賀青海波《せいがいは》の巧妙であったことを

忘れがたく思召《おぼしめ》して、

東宮が源氏へ《かざし》の花を下賜あそばして、

ぜひこの舞に加わるようにと切望あそばされた。

 

辞しがたくて、

一振りゆるゆる袖を

反《かえ》す春鶯囀の一節を源氏も舞ったが、

だれも追随しがたい巧妙さはそれだけにも見えた。

左大臣は恨めしいことも忘れて落涙していた。

 

「頭中将はどうしたか、早く出て舞わぬか」

次いでその仰せがあって、

柳花苑《りゅうかえん》という曲を、

これは源氏のよりも長く、

こんなことを予期して稽古がしてあったか 上手に舞った。

 

それによって中将は御衣《ぎょい》を賜わった。

花の宴にこのことのあるのを珍しい光栄だと人々は見ていた。

高級の官人もしまいには皆舞ったが、

暗くなってからは芸の巧拙《こうせつ》がよくわからなくなった。

 

詩の講ぜられる時にも源氏の作は簡単には済まなかった。

句ごとに讃美の声が起こるからである。

博士たちもこれを非常によい作だと思った。

こんな時にもただただその人が光になっている源氏を、

父君陛下がおろそかに思召すわけはない。

 

【源氏物語 第八帖 花宴 はなのえん

如月に紫宸殿で催された桜花の宴で、

光源氏は頭中将らと共に漢詩を作り舞を披露した。

宴の後、朧月夜に誘われふと入り込んだ弘徽殿で、

源氏は廊下から聞こえる歌に耳を澄ます。

照りもせず 曇りも果てぬ 春の夜の 

 

朧月夜に似るものぞなき

源氏はその歌を詠んでいた若い姫君と出逢い契りを交わす。

 

素性も知らぬままに扇を取り交わして別れた姫君こそ、

春宮への入内が決まっている右大臣の

六の君(朧月夜)だった。

 

一月後、

右大臣家の藤花の宴に招かれた源氏は

装いを凝らして訪れた。 

右大臣にかなり呑まされ、

酔いを醒ますためその場を離れた源氏。

 

偶然通りかかったところで、

御簾のうちにいる六の君を発見。

歌を詠みかけるが(催馬楽「石川」)、

事情を知らない六の君の姉妹たちは

「おかしな高麗人がいるものね」と訝しがる。

ついに見つけ出した、

源氏はさりげなく姫君の手を握った。

 

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