光源氏33歳の夏から35歳冬の話。
しかし源氏は夕霧を敢えて優遇せず、六位にとどめて大学に入れた。
立后争いで源氏に敗れた内大臣は、
彼女は共に育った幼馴染の従兄弟・夕霧と密かに恋仲になっていた。
これを知った内大臣は激怒し、雲居の雁を自らの邸に引き取ると宣言。
大宮を嘆かせる。
邸への引越し当日。
諦め切れない夕霧は密かに、雲居の雁へ逢いに行く。
涙ながらに別れを惜しむ二人。
そこへ女房が割り込み「内大臣様の姫君のお相手が六位とは。」
と嫌味を言い、その場から雲居の雁を連れ出し
二人の仲を裂いてしまう。
月日は流れ、秋が深まり宮中では新嘗祭を迎えていた。
傷心の夕霧は御所へ行き、豊明節会を見物する事に。
夕霧は、五節の舞姫(藤原惟光の娘。後の藤典侍。)を垣間見た。
その美しさに惹かれて文を送った。
が、彼女は宮仕えする事が決まっており、夕霧は落胆。
夕霧からの文を読んでいた、惟光の娘と兄。
だが、父に見つかり文を取り上げられる。
だが、文の手蹟(字)が夕霧だと知ると、惟光は態度を一変。
あわよくば「明石入道のように、なれるやもしれない」
と多大な望みを抱き、家族から顰蹙を買う。
また源氏は六条に四町を占める広大な邸(六条院)を完成させ、
秋の町を中宮の里邸とした他、
春の町に紫の上、夏の町に花散里、冬の町に明石の御方をそれぞれ迎えた。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より
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