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源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸

源氏物語&古典をはじめ、日常の生活に雅とユーモアと笑顔を贈ります🎁

【源氏物語565 第18帖 松風 29】宴にての心付けの品を明石の上に頼む。明石は手元にあった品を持たせてきた。『久方の 光に近き 名のみして 朝夕霧も 晴れぬ山ざと』源氏の勅答の歌である。

清涼殿での音楽よりも、

場所のおもしろさの多く加わったここの管絃楽に

新来の人々は興味を覚えた。また杯が多く巡った。

ここには纏頭《てんとう》にする物が備えてなかったために、

源氏は大井の山荘のほうへ、

「たいそうでないの纏頭品があれば」

と言ってやった。

明石《あかし》は手もとにあった品を取りそろえて持たせて来た。

衣服箱二荷であった。

お使いの弁は早く帰るので、さっそく女装束が纏頭に出された。

 

久方の 光に近き 名のみして 朝夕霧も 晴れぬ山ざと

 

というのが源氏の勅答の歌であった。

帝の行幸を待ち奉る意があるのであろう。

「中に生《お》ひたる」

(久方の中におひたる里なれば光をのみぞ頼むべらなる)

と源氏は古歌を口ずさんだ。

源氏がまた躬恒《みつね》が

「淡路にてあはとはるかに見し月の近き今宵《こよひ》はところがらかも」

と不思議がった歌のことを言い出すと、

源氏の以前のことを思って泣く人も出てきた。

皆酔ってもいるからである。

🎼🪷autumn travel written by のる 

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