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源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸

源氏物語&古典をはじめ、日常の生活に雅とユーモアと笑顔を贈ります🎁

【源氏物語630 第20帖 朝顔12】朝顔の姫君に夢中になって 御所の宿直の夜が多くなり、自宅でも手紙を書いている源氏に、紫の上は 姫君との噂は本当であり、打ち明けてくれてもいいのにと思った。

顧みられないというようなことはなくても、

源氏が重んじる妻は他の人で、自分は少女時代から養ってきた、

どんな薄遇をしても

甘んじているはずの妻にすぎないことになるのであろうと、

こんなことを思って夫人は煩悶《はんもん》しているが、

たいしたことでないことは

あまり感情を害しない程度の夫人の恨み言にもなって、

それで源氏の恋愛行為が

牽制《けんせい》されることにもなるのであったが、

今度は夫人の心の底から恨めしく思うことであったから、

何ともその問題に触れようとしない。

外をながめて物思いを絶えずするのが源氏であって、

御所の宿直《とのい》の夜が多くなり、

役のようにして自宅ですることは手紙を書くことであった。

噂に誤りがないらしいと夫人は思って、

少しくらいは打ち明けて話してもよさそうなものであると、

飽き足りなくばかり思った。

🪷🎼#愛食 written by# ハシマミ

 

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