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源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸

源氏物語&古典をはじめ、日常の生活に雅とユーモアと笑顔を贈ります🎁

【源氏物語571 第19帖 薄雲2】源氏は、姫君を紫の上に預けること、袴着を二条院で行いたいと明石の上に伝えた。明石の上は、姫君を手放しがたく思い、心が乱れていた。

あなたがいやなら姫君だけでもそうさせてはどう。

 こうしておくことは将来のためにどうかと思う。

 私はこの子の運命に予期していることがあるのだから、

 その暁を思うともったいない。

 西の対《たい》の人が姫君のことを知っていて、非常に見たがっているのです。

 しばらく、あの人に預けて、

 袴着《はかまぎ》の式なども公然二条の院でさせたいと私は思う」

源氏はねんごろにこう言うのであったが、

源氏がそう計らおうとするのでないかとは、

明石が以前から想像していたことであったから、

この言葉を聞くとはっと胸がとどろいた。

「よいお母様の子にしていただきましても、

 ほんとうのことは世間が知っていまして、

 何かと噂《うわさ》が立ちましては、

 ただ今の御親切がかえって悪い結果にならないでしょうか」

手放しがたいように女は思うふうである。

❄️梅に鶯 written by ハヤシユウ 

 

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